来年10月1日から消費税が10%に上がります。みなさん、覚えていましたか?
そもそも税率引き上げは2017年の4月からだったのを、景気に配慮して(実はきっと選挙対策で)延期したんだと記憶しています。
でもとうとう1年先には本当に税率引き上げ。そこで最近話題になっているのが「軽減税率」という問題です。
生きるための8%
大ざっぱに言うと「生きていくのに欠かせない食料品は8%のまま据え置こう」ということです。ただし全部の飲食料品が8%のままでいいというわけではありません。8%の対象について制度上の文言としてはこう書かれています。
「酒類・外食を除く飲食料品」
つまり「“ぜいたく品”の酒類と外食は10%もらうよ」ということです。
合言葉はテイクアウト?
そこで最近議論の的になっているのが「テイクアウトもできるし中でも食べられるお店」。コンビニで弁当を買ってイートインスペースで食べるのは「外食なのか違うのか」が問題になっているのです。
といっても実は、外食か否かというけっこう明確な線引きがあります。それは
「店側が用意したテーブルやイスで食べると外食とみなされる」
というもの。要するにコンビニで弁当を買って「持ち帰れば消費税は8%」だけど「イートインスペースで食べるなら10%」。
でもそれだと同じものを食べたのに支払い金額が違うということになりますよね。さらにこの区別には「テイクアウトか否か、レジで申告する」という手間も生じます。
そうなると「テイクアウトだ」と偽って消費税は8%しか払わなかったのにイートインスペースで食べていく図々しい人も絶対出てきます。それを店員さんがいちいち咎めることは実際問題として難しいでしょう。
この「テイクアウトか食べていくか問題」「ウソをつく奴がいないか問題」についてはマクドナルドやケンタッキーフライドチキンなどでもひと悶着ありそうですよね。
コンビニは酒以外8%
そこでこの状況を避けようと、コンビニ業界が動きました。
「酒類を除き取り扱う飲食料品全てを、客が持ち帰り、税率が8%となる軽減税率の対象品とすることで政府と調整に入っている」
というのです。この記事をパッと見た時「業界を挙げて『コンビニのものは酒以外ぜんぶ8%にさせてください』って政府にお願いするんだな」とばかり思ったのですが、そうではありませんでした。
だって続きに衝撃的な文言があったんです。これです。
「コンビニ業界はイートインコーナーを『休憩施設』と位置づけ、『飲食禁止』を明示することで、外食としてのサービス提供でないことを明確にする方針だ」
逆に飲食すべきだと…
え~~!イートインコーナーが「飲食禁止」!!??
ていうかむしろ「その店で買ったものを飲み食いしないのに座るのが罪」ぐらいに思ってましたけど、逆に飲み食いがダメって…。
丸亀の天ぷら問題
ああそういえば!丸亀製麺の天ぷらに「お持ち帰りセット」があるのを知ってますか?あれけっこうお得なんです。
お持ち帰り用ではありますが、店で食べるうどんの上にトッピングして食べている人もいます。わたしもそうしています。
天ぷらは「テイクアウト用」だから、レジで何も聞かれなくても支払う消費税は8%。でも同じトレーに乗っているうどんは外食だから10%。
きっとテイクアウトの天ぷらを外食のうどんに乗せて食べるのはルール違反になっちゃいますよね…。
どう考えても飲食スペースでしょう
話を戻しますと、コンビニのあのスペースで「飲食はできない」というのがやっぱり想像できません。
読書?宿題?ネイル?ゲーム?それとも…寝とく?
この点はわたしを始めとするコンビニ利用者からブーブー文句が出そうですね。今後の行方を見守っていきましょう。