本書は、病を抱えて生まれた、りおくんの3歳から9歳までの不思議な言葉を綴った本です。
そこには、自分が生まれてくる前のこと、自分が両親をえらんで生まれてきたこと、病気をもつことも自分が選んだこと、生きるとはどういうことか、死ぬとはどういうことか、実際にりおくんが話した言葉が書かれています。
胎内記憶という言葉があります。生まれる前の記憶のことを語る子供さんがいるようです。以前お腹の赤ちゃんの心拍が低下して緊急帝王切開で取り出されたお母さんの話で、子供さんが「お腹の中にいるときに息を止めて遊んでたんだよ」と言って驚いたという話をインターネットで見たことがあります。
自分の子供も検診中に心拍が下がり緊急帝王切開になりました。この話を見たとき、自分の子供もそうだったのかなぁ、と思いました。うちの子供には胎内記憶を聞くことができなかったので、定かではありませんが…。
りおくんの言葉に「ぼくが病気で生まれたのは、ずっとずっと、幸せになるためだよ。」という一文があります。病気で明日があるか分からないからこそ、1日1日を大切にでき、ただ生きているだけでありがたいことに気づけるのだと思います。