「臨床心理学とは」
「心の健康」をテーマとして心理的な問題を抱えている人の理解や回復を援助するための学問。「人が生きていることそのものに向き合う」心理学の学問のひとつ。
引用元：本書 P11
この書籍は心の問題から派生する様々な心の病気について、その症状や治療方法が図解で分かりやすく紹介されています。まず取り上げられている心の病気が33種類もあることに、その種類の多さに驚きました。
○心の病衣の例
・神経症性障害
・統合失調症(精神分裂病)
・心的外傷後ストレス障害(PTSD)
・アルコール依存症
・摂食障害(拒食症・過食症)
・気分障害(躁うつ病・うつ病)
・チック、吃音 など
心の病気を対象とする職種は精神科医だけでなく臨床心理士、認定心理士や今年から誕生する公認心理士という国家資格もあるようです。活躍する場は様々で医療関連領域、教育関連領域、福祉関連領域、司法関連領域、産業関連領域など幅広くあります。それだけ心の病気を抱える人が増えてきているのだと思います。
心の病気の原因は様々ですが、競争社会・高齢化社会などから来る現代のストレス社会も大きな原因の1つになっているようです。ニュースでも毎日のように悲惨な事件や自殺が報道されており、その裏には現代特有の心の病気が大きく関わっているように思います。
ストレスに取り囲まれた現代を生きていくうえで、心の病気はとても身近な問題になってきています。そんな心の病気のことを広く知るには本書はうってつけです。