雪道での車の運転

雪が降ったらノーマルタイヤでは運転しないことは鉄則です。
しかし、スタッドレスタイヤを履いていても、注意しないと車が滑ってしまうこともあります。

今回はスキー場に行くのに避けて通れない、雪道での運転の注意について書きます。

雪道を走るときの心得

乾燥した路面と同じ感覚で運転すると大きな事故に!!雪道では下記を注意しましょう。

・車間距離は普段の2倍以上あける
・幹線道路を走行(除雪されていたり、他の車によってわだちができているため)
・エンジンブレーキを使う
・急発進、急加速、急ハンドル、急ブレーキは厳禁!!!

自分の車の駆動方式を知る

車はそれぞれ駆動方式が異なっているため、自分の車を知ることで適切な運転をすることができます。

〇 前輪駆動(FF車)
前輪2本が駆動するタイプです。
スピードに乗ってコーナーを曲がると、曲がり切れないこともありますので、カーブに注意が必要です。

〇 後輪駆動(FR車)
後輪2本が駆動するタイプです。
この車はFF車に比べてスピンしやすい特徴があります。
以前夫が乗っていた車がこのタイプで、よく横滑りを起こしていました・・・。
また坂道も弱く、登れないこともしばしば・・・。
そんな時はバックで登っていました。

〇 4WD
すべてのタイヤが駆動します。
登坂能力やスタック時(雪にタイヤがとられて、動けなくなる状態)の脱出能力は一番高いです。
しかし、一度滑ると立て直すのが難しいので、FF車やFR車と同じように注意が必要です。

雪道によって変わる走り方

雪にもいろいろな種類が!!その特徴を説明します

〇 新雪
雪が積もったばかりだと、どこまでが道か分からず側溝に脱輪することも。
出来ることなら幹線道路で、わだちを通ることをお勧めしますが、どうしても新雪を通る場合は、端により過ぎないように注意しましょう。

〇 圧雪
雪が踏み固められた状態です。滑りやすそうに見えますが、スタッドレスタイヤでは比較的滑りにくいです。
交通量の多い場所や交差点付近では、雪がさらに踏み固められ、アイスバーンに近いツルツルの状態になるため注意が必要です。

〇 アイスバーン
雪が解けて再び凍った状態の道路を言います。アイススケートのリンクで運転しているような状況です。この状態はかなりの確率で滑るため、慎重な運転が求められます。
特に濡れた道路に見えて、実は凍っている状態(ブラックアイスバーン)は、予期せず滑ることがあるので注意が必要です。橋の上や日陰などで、アスファルトが黒く湿っているように見える場所は、ブラックアイスバーンの可能性が高いと思ってください。

事故の起こりやすい場所と注意点

特に注意の必要な場所ごとの注意点はこちらです。

〇 坂道
「上り坂は勢いをつけて一気に登りきる」
理由は坂の途中でアクセルを踏むと、空転しやすいからです。アクセルを踏むときはじわりと踏みましょう。勢いをつけて登るためには、前走車との車間距離も十分にとりましょう。前走車によって坂道の途中でブレーキを踏むと、登れなくなりますのでご注意を。

「下り坂はゆっくり走行」
下り坂は後輪の負荷が軽くなり、ちょっとしたハンドル操作で横滑りすることも。さらに、急なブレーキはスピンしやすいので、ゆっくりと下りましょう。

〇 カーブ
「カーブを曲がるときは、アクセルやブレーキをしない」
スピンしやすいため、カーブ手前で減速して曲がりましょう。

〇 交差点
滑りやすくなっており、急発進や急停車は危険です。特に停止線付近はブレーキと発進が繰り返し行われ、路面が滑りやすくなっています。停止線の少し手前で止まる気持ちで運転しましょう。

〇 トンネル
トンネルの出入り口ではアイスバーンになっていることが多いため、勢いよく出入りすると危険です。

〇 橋の上
冷たい風にさらされて水蒸気も付着しやすいため、路面の凍結が起こりやすい場所です。他に凍っている場所がなくても橋の上だけが凍結していることもあるので、注意が必要です。

まとめ

雪道ではいつもの常識が通じないこともあります。

例えばカーナビです。

カーナビではどんな道かを知ることができません。そのため、最短ルートが除雪していない道だったり、急な坂道だったりと大変な目に合うことも。

知らない土地の場合はカーナビを信用したいところですが、大きな幹線道路を中心に走るように心がけると、他の車によってわだちができているので比較的安全です。

また、時刻によって道路は変化をします。昼間は溶けていた雪が朝晩の冷え込みでアイスバーンに代わることもあるので、運転の時刻も考慮するといいと思います。

もちろん天気をチェックすることはお忘れなく。

雪道を運転するときは、いつも以上に丁寧な運転を心掛け、安全運転で!!!