【復興支援ツアー2016年度レポート】目指せ「津波伝承 女川復幸男」優勝!石巻・女川の旅

最終日の朝です。

金華山の向こうから朝日が昇ります。美しい光景に息をのみます。

おしか御番所公園からの眺め。

いくつも島が浮かんでいるのが見えます。

この景色を見れただけでも、牡鹿半島に来た甲斐がありました。

おしかのれん街でお買い物。

捕鯨の町鮎川ならではの鯨肉や、鯨の歯を使用した伝統工芸品などが店頭に並んでいました。

普段見ることのない商品にみな興味津々。

子どもたちはみんなでソフトクリーム。

この日は昨日の女川復興男に引き続き、女川復興祭に参加するために再び女川駅へ。お祭り会場に向かう前に、女川町地域医療センター横の公園にある「いのちの石碑」を見学しました。

大きな悲劇を1000年後の人々にも伝承して、後世の人々の命を守ろうと女川町のこどもたちが中心になって建てた石碑です。津波がどこまで来たのかを表す役割も果たしています。

石碑見学後、復興祭会場へ。

すごい人だかりです。

1時間ほどという短い所要時間だったのですが、子供たちが大道芸のパフォーマンスに夢中になり、更に厳しい持ち時間に。慌てて買い物&お昼ご飯を調達です。

盛り上がるお祭り会場の隅で、くるみを拾う少年二人(+パパ)。

子どもたちも新しいお友達ができて楽しそうでした。これもこのツアーで得たことの一つです。

旅の最後は、仙台市若林区の荒浜へ。

ここも大きな被害を受けた地域で、一帯が公園になる予定のようですが、反対されている方も少なくないらしく、なかなか進んでいないようです。

中央に見えるのが「荒浜 祈りの像」。

これまで訪れた被災地とはまた違う雰囲気で、不思議な感じがしました。

きれいな砂浜が広がっています。

ここは仙台市唯一の海水浴場だったらしいのですが、今は泳ぐことができません。

「荒浜 記憶の鐘」です。

犠牲者を追悼するモニュメントとして建てられ、今年の3月11日に除幕式があったばかりです。訪れた人が次々と鐘を鳴らし、祈りをささげていました。

このモニュメントは高さと幅が各4メートル。人が両手を広げた姿をイメージし、復興への願いが込められています。


ここには、荒浜を襲ったとされる津波最高到達高が13.7mであったと記されているのですが、語り部の方はその数字は初めて聞いたとのこと。今後も様々な情報が更新されるのかもしれません。

終わりに

今回は東松島、石巻、女川、仙台と回りましたが、地域により復興の進み具合が全く異なっているのがわかりました。今後どのように各街が変化していくのかも継続してみていければと思います。

また、道中語り部の方が「避難の3原則」について話してくれました。
・想定にとらわれるな
・最善を尽くせ
・避難の率先者であれ

上記の3点を高いレベルで実践できれば、多くの人が助かる可能性が高くなるのではないでしょうか。

そのために自分たちができることがなにかも考えていかなければと思います。