今年の東北の夏の暑さは異常なほどだった。8月から9月にかけて4つも接近・上陸した台風が過ぎ去って秋空がようやく見られるようにはなったものの、晴れた日中はまだまだ暑い。お盆を過ぎればもう秋、と言われる東北地方では冷やし中華の季節は短いが、今年ばかりはまだまだ続行中。
陸前高田で「食堂の代名詞」のひとつとも言える「みつわ」。もちろん冷やし中華も美味い。ハムにキュウリにシナチクにもやし、そして玉子とトッピングされた具は特別なものではないものの、食べるとどこか懐かしい気持ちになれるのはなぜなのか。
地元の人はもちろんのこと、工事で名古屋から出張してきた人も、ボランティア活動が縁で移住してきた東京の人も、九州出身の人もなぜか「懐かしい味」と口を揃える。
その理由がなぜなのか、食べるたびにいつも考えてきたのだがどうしても分からない。きっと、分かるとか分からないとかではないのだろう。みつわの冷やし中華は美味い。それだけで十分だ。
みつわの冷やし中華には三つの味がある。しょうゆ味はいわゆる普通の冷やし中華。みそ味は上の写真で紹介したもの。たれ以外はしょうゆ味と共通だ。ラージャーだけはピリ辛な味付けにマッチするようにトッピングが違っている。
みつわの冷やし中華はなぜ美味しいのか。その謎解きがさらに難しくなる、選べる三つのみつわの冷やし中華。さすがにそろそろシーズンも終盤なので、チャレンジしてみたい方はお早めに。