キラキラ光る放射状の群生。マクロモードで撮影したら、身近なあれがまあびっくり、こんな感じに!
ヒント。こどもたちがぷ~っと吹いて楽しむ植物。そう、正解はタンポポの綿毛です。全体像を見れば誰でもわかる(拡大写真でもわかる子にはわかる?)けど、デジカメのマクロ撮影モードを使えば、ちょっとした画像クイズが楽しめます。
タンポポの綿毛って、現在大人になってる人たちも、必ずこどもの頃にふぅって吹いて楽しんだことがあるでしょう。ふぅって吹きながら、なんでタンポポの花がこんなになるんだろうって、きっと不思議に思ったことあるはずですよね。
不思議な不思議なタンポポの綿毛も、デジカメのマクロモードで撮影すると、その不思議さが際立ちます。思いっきり拡大して撮影して、こどもたちと一緒にクイズを楽しんでみては?
よくよく見てみると不思議な造形です。どうしてこんなカタチ、そしてこんな綿毛ができるんだろう?
マクロ撮影のクイズの次は、こどもと一緒にお外へゴー!
タンポポの花や綿毛を探しに行きましょう!
6月ともなると、綿毛はさておき、黄色いタンポポの花を見つけるのは大変かもしれません。でもタンポポの花の花期は長いから、がんばればきっと見つかるはず。がんばって探しまわる中で、タンポポ以外の花や草にもきっと出会えます。
ちょっとピンぼけ写真だけど、タンポポの花の写真をゲット。ずいぶん探しまわったので、途中でヒメジョオンやハルジョンの花や綿毛で出会ったり、早春からずっと咲き続けているシロツメクサやムラサキツメクサやツユクサを見つけたり、いろいろ楽しませてもらえました。
なんとか見つけたタンポポの黄色い花。ためしに解剖してみました(ちょっとかわいそうですが)。
植物をスライスして観察するときには、カッターナイフではなくカミソリの刃を使った方が便利ですが、危ないのでカットやスライスはおとなの方がして下さい。
黄色い花びらの付け根のそれぞれに、白っぽい種の元になる部分が見えますね。
さらに個々の花をバラしてみると、それぞれの花に種になる部分と、そこから綿毛の子供が顔を出しているのがわかります。
花が咲いている時から、種や綿毛はすでに準備されているんですね。でも綿毛の子供が成長して、パラシュートみたいな綿毛になるにしても、花びらはどうなるのでしょう。綿毛の子供もどうやって、あの独特のスタイルになるのでしょう?
綿毛の拡大写真や、花の断面写真は図鑑なんかにも載っているけれど、こどもたちと一緒に、実際に観察してみると、いろんな不思議に直接出会えます。
タンポポの花から花びらがなくなって、綿毛が成長していくプロセスでは、たぶん、花が終わった後、ガク片がいったん花を包み込むようにつぼんで、次に綿毛として開くまでの間に、きっとドラスチックな変化が見られるはず。
関東地方まで梅雨入りした今となっては、花咲くタンポポを探すのはたいへんかもしれないけれど、タンポポついでに身近な自然観察、いかがでしょう!
こどもたちのワクワクに、おとなの方が振り回されちゃうかも。