被害状況
4月20日付け気象庁の速報値発表によると、今日の10時の時点で震度1以上の揺れが681回発生しており、活発な地震活動が続いています。
地震で亡くなれた方は48名に増え、行方不明の方も依然いらっしゃいます。また、エコノミークラス症候群など、避難生活等における身体的負担により亡くなられた思われる方が、今朝9時の時点で11名(※その後10名に訂正)いるとのことです。
ニュースでも多く取り上げられていますが、今後もエコノミークラス症候群の発症の増加が危惧されており、車中泊をされる場合には定期的に体を動かしたり、水分を摂取するなどの予防が重要です。
復旧情報
空の便については当初、到着便のみ運行されていましたが、現在は熊本空港からの出発便も一部再開されているようです。
鉄道は、JR九州のWEBサイトによると、九州新幹線が新水俣駅と鹿児島中央駅の間で運転を再開しています。
交通以外の復旧情報として、自粛が要請されていたボランティア活動について、募集を開始するとのことです。
ボランティア活動など、これから復旧活動が活発になるにあたり、懸念されることのひとつは宿泊場所の確保です。
昨日は地震の影響で予約受付を停止していた熊本市内のホテルも現在は受け付けているようですが、少し調べた限りではほとんど部屋が満室の状態です。また、熊本市内のみならず、近郊の街などの宿泊施設もしばらく先まで予約で埋まっているようです。
また、地震の影響を受けていた宅配便も集配が再開されている模様です。
注意が必要な「応急危険度判定」
今朝、ニュースを見ている際に注意を引かれた話がありました。
それは、建物の「応急危険度判定」です。判定は、建築士などの資格を持った自治体職員らが被災した建築物を調査した上で、危険・要注意・調査済の3段階の判断をするというものです。判定に応じてそれぞれ赤・黄・緑のステッカーが建物に貼られます。ステッカーの色が持つ意味は次のとおりです。
赤(危険)は、立ち入るのは危険。
黄色(要注意)は、立ち入る場合には十分注意。
緑色(調査済)は、使用可能(実質的に安全を意味するとのこと)。
しかし、専門家によって調査されたとはいえ、注意すべきことがあるとのことでした。
それは「調査済」や「要注意」のステッカーが貼られていても、その後の余震で建物の状況が悪化している可能性もあるというのです。
余震活動が活発に続いている熊本地震では特に、調査済であるからといって安心するのは危険かもしれません。
全国被災建築物・応急危険度判定協議会のWEBサイトによれば、応急危険度判定のステッカーの下の方に「判定日時」の項目があるようです。この日付が古い場合(最近でも判定時以降、余震が続いている場合)には、特に気をつけたほうがいいのではないかと個人的には思います。