くりくりした愛らしい瞳で、ドラマや映画に引っ張りだこの須賀健太くん。一昨年、話題となった映画「ALWAYS 三丁目の夕日」では、不遇な少年淳之介を演じて、爽やかな感動を与えてくれました。11月3日から「ALWAYS 続三丁目の夕日」が劇場j公開の予定です。仕事が終われば、ゲーム好きな普通の中学1年生。将来の夢について語れる子どもが少ない中、はやくも夢をひとつずつ実現している日々の健太くんにプライベートやお仕事について聞いてみました。
須賀 健太(すが けんた)
94年10月19日生まれ。
東京都出身。特技は側転。趣味はゲーム。セントラルプロダクション所属。
TVでは、「大奥 第1章 竹千代役」(04・CX)、「僕の歩く道 大竹幸太郎役」(06・CX)、「喰いタン 金田 一役」(06/07・NTV)、他。
映画では「花田少年史 幽霊と秘密のトンネル」(06)、「コワイ女 うけつぐもの」(06)、「舞妓Haaaan!!!」(07)など多数出演。 「ALWAYS 三丁目の夕日」(05)に続き、「ALWAYS 続・三丁目の夕日」(07.11.3全国東宝系公開予定)に出演。2007年第30回日本アカデミー賞新人俳優賞受賞。
4才で決めた俳優への道
――健太君はずいぶん小さな頃から活躍されていたと思いますが、このお仕事を始めたキッカケは何でしたか?
3才くらいの頃、○○レンジャーとか○○ライダーなど戦隊ものが好きで、よくテレビを観ていました。その時に自分と同じくらい3~4歳の小さな子が登場していたので、「あ、ぼくもやってみたい!」と思い、お母さんにその気持ちを伝えました。そうしたら、「やってみたら?」と。それで子どもモデル・劇団があることを知ってセントラルに入りました。自宅から1時間ほど掛けて、都内のスタジオまで週1回芝居のレッスンに通っていました。連ドラに出演するようになったのは小学1年生からです。
――自分でやりたい!と決めて続けられるのはスゴイことですよね。お母さんとお父さんは反対とかしませんでした?
反対はしませんでした。やめなさいといわれたことはありません。実は、最近になって妹(6歳)が同じプロダクションに入ってデビューしました。「わたしがお兄ちゃんを抜かす!」と言っています。その下に弟(3歳)がいますが、まだ小さいので将来はわかりません。
――すごい。兄妹共演の日が来るかもしれないですね。ところで、忙しいのに学校との両立はどうされているのでしょうか?
両立というほどたいそうなことをしているわけではないです。行ける日は学校へ行くというのが一番大事なことですし、勉強は苦手ですがやることはやると決めています。何事も楽しんでやることが大切です。撮影のない日は塾へ通って、先生とコミュニケーションを取りながら勉強しています。小学校時代は休まなければならなかったこともあります。周りの皆さんには、いつも色々教えていただいたり、助けていただいてありがたいことだと思っています。中学校の部活動はバレーボール部に入っています。1年生なので、まだ球拾いですが。
――もう好きな道を見つけていらっしゃるからこの質問どうかなと思いますが、10年後の展望や希望はありますか。
アマゾンやジャングルに行く探検家になりたいんです。俳優も続けながら、そういう仕事もしてみたいなと思っています。アクション系の作品も出てみたいです。
「ALWAYS 続・三丁目の夕日」の作品のみどころ
――前作「ALWAYS 三丁目の夕日」も素晴らしかったですが、間もなく公開の続編ではどんな点を一番見て欲しいですか。
淳之介は茶川さんのところで暮らしていますが、本当のお父さんが連れ戻しにきます。そこで茶川さんの側に残れるか……そこの心の揺れるところを一番みてほしいですね。淳之介は前作よりも言葉にして伝えることができるようになったので、思ったほど役作りは難しくありませんでした。
――セリフよりも表情でぐっとくるようなシーンも多かったです。この時代のこと、健太君は知らない世代ですが、どうやって勉強したのですか。
役に入り込むというか……その時代のことをお父さんやお母さんに聞いてみたりしました。映画シーンのセットの精巧なつくりには感心していました。町並みを見て懐かしいといっていました。
――今回の作品に参加されて、こういうことを得られたというのはありますか?
そうですね、自分の知らない時代をお芝居で経験させてもらえたというのは貴重な体験になったと思います。
――お仕事をしているせいか大人っぽいですよね。「三つ子の魂百まで」という諺がありますが、家族とか現場の監督に、健太君は何と言われてますか?
(小声で)元気……と。(横からマネージャーさんが曰く「今こんなふうに話していますが、現場では休み時間にゲームやって騒ぐ普通の12歳ですから。」)僕が出ている作品は、お父さんもお母さんも真っ先に見てくれます。厳しくないです、やさしいです。
昭和30年代の暮らしぶりを思う
――前作では「携帯もパソコンもTVもなかったのに、どうしてあんなに楽しかったのだろう」という映画のキャッチでした。今回の作品でも健太君が扮する淳之介が給食費を茶川さんちのお米代に払っていたのを黙っていたり、お腹がすいているのに給食を食べようとしなかったり、涙ぐましいシーンがあります。今では考えられないと思いますが、どう感じましたか。
本当にえらいなぁと。面倒を見てくれる茶川さんのために、ご飯を食べられるように考えてやったことですから、えらいなぁと思いました。
――たくさんの俳優さんと共演して、尊敬する方やある俳優さんのいいものを真似したいなと思うことはありませんか。
真似したいと思うことはないです。それぞれ個性豊かな俳優さんばかりで尊敬しています。
――この作品の撮影で印象に残ったエピソードはありますか。
全部印象に残っていますね。共演者、スタッフの方と話しもできましたし。特に茶川さん役の吉岡秀隆さんとは、仮面ライダーの話で盛り上がっていました。二人とも仮面ライダーが大好きなので。
――では、最後に健太君みたいな子になってほしいと願うお母さん方へメッセージをお願いします。
何でも楽しんでやることが一番です。自分で決めたことを楽しめればそれが一番いいことだと思います。僕を見てくれて俳優の世界へ入りたいと思ってもらえたらとてもうれしいです。僕の場合は、この道を親に決めてもらったわけでなく、自分で決めてきたので続けてこれました。もし、この先辞めようと決めたとしても、それはやっぱり自分で決めて選ぶことだと思います。それと、体調管理とか含めて家族の協力もないと続けていけません。
編集後記
――どうもありがとうございました。画面を通して見るよりもずっと大人っぽい少年でした。勉強は苦手と言っていましたが、頭の回転の速さと記憶力のよさから賢さがうかがえました。お父さんお母さんも、こんなにかわいい息子がいたら家事も仕事もままならず小さな頃は大変だったかもしれませんね(笑)。12歳の子はほとんど皆、将来どうしたいか考える暗中模索の時代。その中で、自分が好きだから続けてきた、と言えるものがあるのは素晴らしいことです。うちの愚息もセントラルさんに入れてもらえたら、少しは素直になるでしょうか。……ってカメラテストいや書類審査で落とされますって。とほほ。
取材・文/マザール あべみちこ
黙って去って行ったヒロミを想い続けながら、淳之介と暮らしていた茶川をもとに、川渕が再び淳之介を連れ戻しにやって来ます。人並みの暮らしをさせることを条件に淳之介を預かった茶川は、安定した生活をするため、そしてヒロミに一人前の自分を見せるために、一度はあきらめかけていた“芥川賞受賞”の夢に向かっ て再び純文学の執筆を始めます。
一方、鈴木オートでは、六子も一人前に仕事をこなせるようになり、順調に取引先が 拡大し始めていました。
そんなある日、鈴木家に新しい家族が加わります。
則文の親戚が事業に失敗したため、その娘の美加をしばらく預かることになったのです。一平はちょっぴり反発するものの、美加を温かく迎え入れる則文、トモエ、六子。
しかしお嬢様育ちの美加は、お手伝いさんのいない生活に少々戸惑い気味……。
さらに宅間先生やタバコ屋のキンほか、おなじみの人々はもちろん、六子の幼なじみの中山武雄なども加わり、夕日町三丁目では、以前にも増してにぎやかで、人情味溢れるやりとりが繰り広げられているようで……。