神戸から東北へ。希望の灯の元になった灯り

神戸市役所の隣、東遊園地に設置された灯火。

この灯火から、陸前高田、いわき、大槌など、東日本大震災の被災地に明かりが分灯されてきた、その灯火。

阪神淡路大震災から7,728日、東北の震災から1,830日。

灯火は何を見つめる?

1・17 希望の灯り

1995年1月17日午前5時46分
阪神淡路大震災

震災が奪ったもの
命 仕事 団欒 街並み 思い出

…たった一秒先が予知出来ない人間の限界…

震災が残してくれたもの
やさしさ 思いやり 絆 仲間

この灯りは
奪われた
すべてのいのちと
生き残った
わたしたちの思いを
むすびつなぐ

引用元:神戸市 東遊園地 「1・17 希望の灯り」

年老いた女性がやってきて、銘板の文字をじいっとたどる。ベビーカーから飛びおりたこどもが駆けてきて不思議そうに灯火を見つめる。ボール遊びをしていた若ものたちが走り抜けていく。震災から21年が過ぎた神戸。街の真ん中にある東遊園地。震災以前からあった市役所のビルまでもがまとめてひとつのモニュメントのようだ。