【観戦記】日大三島×静高。『打倒静高』に挑む日大三島を今回も静高が返り討ち! ~練習試合

12月1日から3月8日の解禁日まで高校野球は練習試合ができない決まりになっています。今週は練習試合ができる最後の土日ということになります。

静岡県の日大三島グランドでは日大三島と静高の練習試合が行われました。この両チームは冬を迎える前にどうしても見ておきたかったチームです。

『打倒静高』という目標をとうとう達成できなかった先輩たちの分まで

先日のドラフト会議でソフトバンクに2位指名された小澤怜史くんもバックネット裏で後輩たちの戦いを静かに見守っていました。

彼は、『打倒静高』にもっとも熱かった男ではないでしょうか。打倒静高を何度となく公言してきましたが、最後の夏も静高に敗れ高校野球生活に幕を閉じました。

そして彼の意志は後輩たちが引き継ぎました。

『打倒静高』はおあずけ。静高が返り討ち

日大三島 002 010 000 | 3
静岡   200 013 02X | 8

先制、中押し、ダメ押しと見事な点の取り方ですね。

手がつけられない選手になりそうな竹内くんと、既に手がつけられない将平くん

初回、将平くんがいきなり左中間真っ二つの特大ツーベースを打ちました。ものすごい打球でしたね。

5回の3打席目のライト前ヒットもしっかり捉えた鋭い打球でした。
ヒットで出塁した将平くんはすかさず盗塁、キャッチャーの送球がそれると迷わず三塁へ。次のバッターのセカンドゴロであっさり1点を取り同点にしました。
将平くんが絡むと簡単に点が取れるところが最大の強みですね。

そして6回は将平くんの打席のところで日大三島はピッチャー交代。セカンドゴロに倒れますが、ベンチに戻り際ネクストの古川くんにアドバイスも忘れません。この回は古川くんに打席は回ってきませんでしたが、次の回の古川くんはしっかりヒットを打ちました。やって当然のことですが、なかなかできていない部分です。こういうところもさすがですね。

将平くんはボール球にはまったく手を出しません。この選球眼のよさとスイングの速さは文句のつけようがないですね。そしてランナーに出たときのリードの大きさとスタートの速さ。どれをとっても完璧と言っていいでしょう。既に手がつけられない域に達しているように感じます。

鈴木将平くん。何打席でも見たい選手です。

そして3番手に投げた竹内くん。低めに決まるストレートはキレがありました。縦の変化球もよかったですね。まだまだ完成されていない感じですが、とてもいいものを感じました。今日何キロ出ていたかわかりませんが、数字以上にバッターボックスで速く見えるピッチャーだと思います。この先、とんでもないピッチャーになる可能性はありますね。

村木くんもあまり調子がよくないと聞いていましたが、それほど悪いようには感じませんでした。甲子園のマウンドも何度も経験している大エース。マウンド上では風格があります。もともと力のあるピッチャーなので大丈夫だと思います。

静岡県はここへきて静高が少しリードか

8回、日大三島は2つの失策。ノーヒットでダメ押しとなる2点を追加され万事休す。試合は8-3で静高が日大三島を返り討ちにしました。

途中まではどちらに転がるかわからなかった試合も、大事なところでいくつか守りのミスがでた日大三島と、コツコツと自分たちの野球をやった静高。最後は大きな差がつきました。日大三島はエースの中川真杉くんが投げられなかったのも痛かったですね。そんな中、よくやったと言えばよくやったという気もしますが、秋季大会静岡県準優勝チームとしてはやはりもの足りなさを感じました。

昨日、『私が見る限りですが、『ここが少しだけ抜けてる』というところもないような気がします。』と言ったばかりですが、今日静高の試合をみて、秋季大会時の静高とは明らかに違って、ここにきてかなりチーム力がアップしたのがわかりました。

この先、誰がエースになるのかわかりませんが、村木くんの復調、竹内くんの成長、そして今日投げた小柳くんも魅力的です。どんな形になっても大丈夫だろうと確信しました。

静岡県の高校野球の勢力図は静高がちょっとリードといったところでしょうか。

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