南に目を向けると蝶ヶ岳へ美しい稜線が伸びている。
山頂で1時間ほど昼食をとって景色を堪能すると蝶ヶ岳を目指す。蝶ヶ岳まではおよそ4時間の稜線歩き。まるで天上を散歩するような眺望の素晴らしいコースである。
昼を過ぎたあたりから松本平方面から雲が湧きあがってきた。雲があるとまた一味違う趣があっていい。
常念岳から小さなアップダウンが続く登山道も「蝶槍」付近までくるとなだらかな道になる。
蝶ヶ岳山頂の手前に蝶ヶ岳ヒュッテがある。30張ほど張れるフラットで快適そうなテント場もあり。
山小屋から2、3分歩いた先が蝶ヶ岳山頂!
広く平らな蝶ヶ岳の山頂。ここからの槍・穂高連峰の展望も素晴らしい。
蝶ヶ岳から三股の登山口へ下山を開始する。
下り始めてすぐの地点から常念岳と前常念岳がよく見えた。松本平から見る綺麗な三角形とは一味違った常念の姿である。
標高を下げるにつれてガスがかかってくう。霧の中の森もこれまた幻想的。
蝶ヶ岳山頂から3時間ほど下ると本沢があらわれる。
本沢を渡り、15分ほど歩くと早朝に渡った登山口近くの橋に戻って来た。ここから1分ほど歩いて、三股の登山口に無事下山した。
今回は常念岳から蝶ヶ岳へと歩いたのだが、三股登山口からまず最初に蝶ヶ岳へ向かってヒュッテで1泊し、翌日、常念岳に登って下山するのもおすすめである。
常念岳の魅力について
安曇野市や松本市から北アルプスを眺めていると登りたくなってしまう常念岳。その山容にも惹きつけられるものの、やはり、山頂から見る槍・穂高連峰などの山岳風景に一番の魅力を感じる。もし、槍ヶ岳や穂高連峰を登るならば、その前に一度、常念岳に登って槍・穂高連峰の姿を目に焼きつけておくと、登った時の達成感が増していいと思う。常念岳は麓から眺めても、実際に登っても素晴らしい山であった。
常念岳
Text & Photo:sKenji