水害時の避難に役立つ防災グッズ

先日、アウトドア流防災ガイドの「あんどうりす」さんの講演を受講しました。防災術について様々なことを学びましたが、そのひとつに水害時の避難があります。今日は水の中を移動する際に役立つアイテムや注意点についてご紹介します!

水の中を避難する際に役立つグッズ

■ライフジャケット

あんどうりすさんは水の中を移動する際にライフジャケットを着ることを推奨されています。

救命胴衣の着用はなにも足がつかないような深さの時だけとは限りません。なぜならば、水の流れの速さによっては膝下くらいの水位でも流されてしまう危険性があるからです。

特に注意が必要なのは小さなお子様。大人にとって膝下の水位であっても子供にとっては膝上のケースもあります。また、膝より下であったとしても隠れているマンホールなどに落ちる恐れもあるのです。

ライフジャケットは泳ぎが得意な大人でも必要です。といいますのも、流れが急な水には空気の泡が交じっている箇所が存在します。このような場所では浮力が落ちてしまい、いくら泳力のある人でも溺れる危険性があるのです。そのためにライフジャケットが必要となります。

救命胴衣がない場合には、ペットボトルなどをバックや服の下いれて代用する方法もあります。

水に流されている時は、ライフジャケットの浮力を頼りに仰向けの状態で手足を水から出し、流れる方向(※下流)へ足を向けるようにします。流されている時に立とうとすると、水底にある石や障害物などに足が挟まれることがあります。水圧が加わると大変危険ですので注意が必要です。

以前、カヌーが趣味でよく川下りをしていたのですが、その際、転覆して度々急流を流されました。そのような時は上記の姿勢を取り、岩などにぶつかりそうなると障害物を足で蹴ったり衝撃を吸収しながら流れに身を任せ、水深や水流が安全になったところで岸に上がっていました。同じことが避難中に流された場合にも言えるかもしれません。

ライフジャケットを選ぶ際には、急流での使用が想定されたカヌー用のものならば、空気の泡による浮力の低減も考慮されているので安心だと思います。ただし、その代わりに浮力体の厚みが増して若干動きづらさを感じるものもあるので、実際に着用されてみることをおすすめします。

■穴の空いたヘルメット

災害が発生した際にヘルメットを着用して避難される方も多いと思いますが、水害時には穴の空いたヘルメットを使用すべきとのことです。

これは水に流されている時などにヘルメット内へ水圧がかかり、あご紐で首が絞められるを防ぐためです。

穴の空いたヘルメットはカヌー用のものを始めいろいろありますが、個人的には穴がある上にヘッドランプの使用も考慮された登山用ヘルメットがいいのではないかと思います。

■避難する際の靴について

長靴に水が入ると足を取られて流されてしまいます。そのため、長靴が水没してしまうような深さでは運動靴で避難するのが良いとされています。

しかし、必ずしも運動靴がいいというわけではないようです。長靴に水が入ってこない深さを歩く場合には、濡れて体温を奪われるリスクを減らすために長靴を履いた方がいいとのことです。

水の中の移動に適した長靴ですが、あんどうりすさんは農家の方が田植えで使用するものや日本野鳥の会が企画・販売しているものが実用的で優れているとすすめています。

ロープを使用する際には注意が必要

以上、水害時の避難において役に立つ防災アイテムです。講演ではこのほかにも避難や救助でロープを使用する際の注意点も教わりました。

複数の人と互いにロープをつないで避難する時は、紐を体に直につけてはいけません。これは1人が流されると全員一緒になって流されてしまう危険性があるためです。ロープでつなぐ場合には、すぐに体から切り離せるようにしておく必要があります。

ロープで救助される場合にも注意が必要です。救助される方は投げ込まれたロープを腕や腰、腹等に絶対に巻き付けてはいけません。これはロープをくくりつけた状態で体に水圧がかかると、身動きが取れなくなる恐れがあるためです。

ちなみに溺れている人を救助する際、水に入って助けるのはとても危険。助ける方は救助を求めている人に長い棒を差し出したり、浮力体を投げるのが良いとされています。流れが急な場所でロープを使用する場合(※特に水に沈む通常のロープ使用時)には危険が伴うので注意が必要です。

今日、ご紹介した内容はあんどうりすさんの講演のごく一部。実際にお話を聞くと、より多くの有益な防災術を学べるのでオススメです。

参考WEBサイト

紹介:sKenji