U18ワールドカップが終わりました。圧倒的な強さで1stラウンド、スーパーラウンドを勝ち抜いたU18日本代表。
決勝戦の相手はアメリカ。1stラウンドで戦い、3-0で倒した相手です。
初回、アメリカの攻撃は1死1塁。3番バクストの打球は右中間真っ二つかと思われましたが、センターのオコエくんが超ファインプレー!
抜けていれば間違いなく1点という場面、このプレーは本当に大きいプレーでしたね。しかもオコエくん、なんとピッチャーが投げると同時に右中間に守備位置を2歩3歩と移動していました。この辺りもセンスなんですよね^^
横浜高校の渡辺元監督が『オコエは後ろにも目がついている』なんて言っていましたが、いろいろなところに目がついていそうです^^
序盤の2点があまりにも大きくのしかかった
3回、アメリカの攻撃は9番のラザフォードから。彼は韓国戦で9回劇的な逆転3ランを打った選手。初球、センター前にヒットを打たれます。バントで送って1死ランナー2塁。次のバッターのピッチャーゴロで飛び出したランナーを刺そうとした佐藤世那くんは3塁に投げますが、これが悪送球。篠原くん取れず、ランナーはホームに返り先取点を与えてしまいました。
佐藤世那くん、うまく捕ったんですけどね。ちょっと焦ってしまいましたね。ひと呼吸置いても間に合った感じでした。
すぐに西谷監督がマウンドに向かいます。
『しょうがない』こんな言葉を世那くんに掛けていたように見えました。佐藤世那くん西谷監督の言葉で吹っ切れたんでしょうか、次のバッターの3番バクストに投げた4球目の外角低めのストレート、そして三振に取った5球目のフォークボール、完璧でしたね。
このままこの回乗り切れるかと思いましたが、4番のアムダイティスの打球はどん詰まりのライトの前方に上がったフライ。勝俣くんダイビングを試みますが、一歩届かず。。。アメリカに2点目を献上してしまいました。
アメリカの先発ピッチャーのプラットの出来がすごくよかったので、この2点目は精神的にかなり痛かったですね。
5回からは上野くんが登板
4回を2失点に抑えた佐藤世那くんに代わって5回からは中京大中京の上野くんがマウンドに上がりました。
上野くん、ここまで2試合に登板。13イニング打者45人に対して打たれたヒットはわずかに5本。見ていてまったく打たれる気がしませんでした。この日も気合の入った完璧なまでのピッチングで強力アメリカ打線を相手に5回を投げてヒットは1本だけ。手元でグンと伸びるストレートはこの日も健在でした。
上野くん先発、そんな選択があってもよかったかもしれません。
前回アメリカ戦であれだけ佐藤世那くんがよかったから、他のピッチャーを先発にっていうのは難しいですかね。
6回4連打で1点を返す
やられてばっかりではありません。6回は先頭のキャプテン篠原くんが四球を選び反撃ののろしをあげます。郡司くんはランナーを送ることができずに三振に倒れますが、次の杉崎くんがツーベースヒット!1アウト2,3塁とします。ここでバッターは、なんだかんだで一番頼れる津田くん。
1アウト2,3塁、絶好の場面。ここでアメリカはまさかのバッテリーエラー。キャッチャーが後ろにボールを逸らしたのを見て3塁ランナーの篠原くんがホームを狙いますがアウト。
篠原くんを責めることはできませんが、正直これは痛かったですね。少し焦りがあったかもしれません。2死2,3塁になってちょっと追い詰められた感がありましたが津田くんはライト前にタイムリーヒット。これは鳥肌が立ちました!
打った津田くん、いい顔していましたね^^
津田くんは大会が始まったころは控え選手扱いでしたが、1stラウンドのアメリカ戦のタイムリーでレギュラーの座を自力でつかみ獲りました。夏は甲子園に出られませんでしたが、本当にいい選手ですよね。ちなみにお兄さんは元プロ野球選手の津田大樹選手です。
杉崎くん、津田くん、勝俣くん、清宮くんと日本代表は4連打でチャンスを作ります。しかし2アウト満塁で平沢くん倒れてこの回1点止まり。カウント0-3になったので押し出しでもと思って見ていましたが、1球ストライクの後、ファーストゴロ。強い打球でしたがファーストにうまく捕られました。
国際試合ならではのルール
今大会、何度かけん制でランナーが刺されるという場面がありました。
ああいうけん制がOKなら日本で野球をやっている高校生は厳しいでしょうね。特に5回のオコエくんがアウトになったプラットの1塁けん制や8回のジェファーソンローソンの2塁へのけん制は日本だったら確実にボークですよね。
試合後に国際大会はそういうもんだとか、準備不足だったとか言っていた野球関係者?もいましたけど、そういうことを言うなら最初から言ってもらいたいですよね^^
選手だってきわどいけん制が来るのはわかっているんです。果敢に次の塁を狙っているからこういうことも起きるんです。初めから進塁や盗塁を諦めていたら、それこそ相手チームと大きなハンデになってしまいます。
ベンチからは『けん制ありますよ!』と清宮くんの大きな声も聞こえていました。
価値ある準優勝
6回に1点を返した日本代表でしたが、その後は両チーム点が入らず試合が進みます。
最終回は清宮くんから始まる攻撃でしたが平沢くんオコエくんと倒れてゲームセット。日本は前回大会同様、アメリカに決勝戦で敗れました。
試合後は悔しくて悔しくて言葉がでませんでした。
振り返ると結成直後の壮行試合ではバッテリーミスや細かいミスも目立っていたのですが、短期間でよくここまでチームを作り上げたなぁと感じました。西谷監督、そして選手の順応力はさすがです。
特に9回表、急造チームとは思えない見事なサインプレーで1塁ランナーを刺しました。これはしびれましたね!
期待が大きかっただけに、いろいろと厳しいことを言う人も多いですが、
私は最高のメンバーによる最高の大会だったと思います。胸を張っていいと思います。
アメリカ 002 000 000 | 2
日本 000 001 000 | 1
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U18ワールドカップ高校日本代表に選ばれた清宮くん。
まだまだ目が離せません!