「サブドレン他水処理施設の紹介」動画より

東京電力は2015年8月26日付で「サブドレン他水処理施設の紹介」を映像アーカイブに公開した。

イラストと設備を撮影した動画が編集された動画で、なぜかナレーションはない。設備動画のコマには、原発構内のバックノイズが聞こえるが、それ以外にはまったく音のない世界の中で、施設紹介が淡々と進む。説明会などで職員がナレーションを生で行うことを念頭において作成された資料動画なのだろうか?

サブドレン計画は目下の汚染水処理で焦眉の課題だ。この施設について、ナレーションなしの動画をキャプチャ画像で紹介する。

サブドレン他水処理施設

サブドレン他水処理施設の全体システムは、原子炉建屋やタービン建屋の周囲の地下から水を汲み上げる「サブドレン」、海側遮水壁の内側の海に一番近いエリアから地下水を汲み上げる「地下水ドレン」の2種類の井戸から汲み上げた水を、中継タンクを経て海のすぐ近くの集水タンクに集め、そこから海抜35メートルにあるサブドレン他浄化設備で処理し、一時貯水タンクで保管。放射能測定を行って基準を満たしたものを、原発港湾内に排水するものだ。

サブドレン

地下水ドレン

後ろに見える円筒状の構造は海側遮水壁の上部。海側遮水壁は鋼管を垂直に突き刺して構成されている。

中継タンク

ここから川下川の工程で登場するタンク群と比較して、この中継タンクはあまりにも規模が小さすぎる。タンクに水を移送する際の貯め枡のような用途の施設なのかもしれない。

集水タンク

汚染水を貯蔵している山側のタンク群には、堰から汚染物質を含む雨水が漏れ出すのを防ぐために仮設的な屋根が設置されている。対してこちら、「地下水」を汲み上げて「海に流す」工程の途中のタンクには、仮設ながらも立派な家型の屋根が設けられ、しかも地上から数メートルの高さまではパネルで覆われて、まるで目隠しでもしているようだ。この施設は何のためのものなのか?わざわざ海の一番近くに設置されているのも不思議だ。

サブドレン他浄化設備

サブドレン他浄化「施設」といった場合は、サブドレンから排水口までのシステム全体を指し、サブドレン他浄化「設備」というと、地下水を海に捨てる前に放射性物質を吸着・分離するプラントを指すということだろうか。東京電力の用語の分かりにくさが、ここにも表れている。