もうすぐ9月。高校サッカー“冬の選手権”へ向けて、来月から静岡県予選が始まります。まず注目したいのが大会のレギュレーション。昨年まではプリンスリーグ以上の大会に出場している高校など、上位の4校は実力や日程面を考慮して決勝トーナメント(ベスト16)までの試合が免除されていました。
上記以外の高校が決勝トーナメントに出場するには、1次トーナメント、さらに2次リーグ(4チーム総当たり)を勝ち抜くことが必要。4校は大きなアドバンテージがありましたが、今年はすべての高校が1次トーナメントからの出場に変更されました。
1次トーナメントを勝ち抜いた16校が決勝トーナメントに進出し、県代表が決定します。すべて一発勝負なため、例年よりも番狂わせが増えそうです。
それでも優勝争いはプリンスリーグ出場組が軸
実力的にやはりプリンスリーグに出場している高校が優勝候補になりそうです。
まずは、新人戦、総体と2冠を達成した清水桜が丘高校。名将・大瀧監督率いるテクニック、フィジカルともにバランスが取れたチームです。エース山田柊斗や注目のルーキー白井海斗が注目選手として挙げられます。
プリンスリーグの成績では現時点で清水桜が丘を上回る静岡学園、総体の東海大会で優勝を果たした浜松開成館も実力的にひけを取りません。特に静岡学園は県内一といえるほど、タレントの宝庫です。今月のSBSカップでU-18日本代表を相手に2ゴール挙げた加納澪、昨年の選手権で優秀選手に選ばれた旗手怜央、1年時から守護神を任されている山ノ井拓己などなど。魅力的な選手がそろいます。
藤枝東、磐田東はリーグではなかなか結果を残せていませんが、力は申し分なく、勢いに乗れば上位3校に割って入る可能性も十分考えられます。
他にも高いポテンシャルを持った高校が多数
総体では静学を破り、スルガカップ(プリンスリーグの一つ下のリーグ戦)では得点を量産している飛龍。セレッソ大阪への入団が内定した澤上竜二の出身校としても注目されています。赤木直人、鈴木厚太擁する自慢のアタッカー陣が爆発すれば頂点も狙えるはずです。
また、同じリーグで飛龍と首位を争っている藤枝明誠も侮れません。センス溢れるレフティー佐藤諒がタクトをふるう攻撃に注目。一方、中位にとどまっているものの昨年総体優勝の実力校・東海大翔洋にも期待しています。