「がんばろう!石巻」看板のごく近くだけ見れば、ど根性ひまわりが咲き誇り、津波到達ポールや音声ガイダンス、モザイクタイルのモニュメントのいつものように輝いているのですが、少し引いて周囲を見渡せば、この場所は石巻市の中でも変化が大きく進む場所。
砂利道の向こう、緑の草原のもっと向こう、パワーショベルが作業しているのは石巻市門脇・南浜地区のかさ上げ工事です。
海からの風にのって、工事車両の音やかすかな土埃が流れてきます。風に揺れる草原には葦やガマの穂まで生えています。津波で塩水に浸かり、地盤沈下で水が引かない湿地のようになって4年。今年に入る頃からかさ上げ工事が急ピッチで進められています。
「がんばろう!石巻」看板へのアクセスルートが変更されています
がんばろう!石巻の看板前の県道 石巻女川線の高盛道路工事の為、通行止めになります。
そのため、迂回路を整備していただきました。
工期はH27.4~H28.7までで、この期間は迂回路を通行して来て頂く事になりました。
がんばろう看板への入り口
もう一本、通れないこともない砂利道もあるのですが、そうとうな悪路なのでオフロード仕様でない車は止めた方がよさそうです。現地には案内看板が設置されているほか、工事関係のガードマンさんも道を教えてくれると思います。
案内にしたがって到着したのは、がんばろう!看板の南側。広めの駐車スペースも整備されていました。
仮設の駐車スペースから北東側、門脇小学校方面を眺めてみました。写真ではやはり距離があるので分かりにくかもしれませんが、拡大すると、かさ上げされた土の山に門脇小が半分隠れているよう見えるのです。
ど根性ひまわりに加えて、たくさんの野の草花に覆われた石巻の沿岸部。ここで目にすることができるのは、まさにいまだけの風景。いま見ておかなければ、二度と目にすることができなくなる風景なのです。