甲子園通算7回優勝。積み上げた勝ち星は96。連勝記録は20。
82人ものプロ野球選手を生んだ伝説の高校、PL学園。
野球少年が憧れた甲子園常連校にもイジメが発覚!
ことの始まりは2013年の4月。上級生による下級生へのいじめが発覚しました。処分は6ヶ月の対外試合禁止。3年生の春と夏はこの瞬間に終わりました。さらに来年度(2015)の部員募集を行わないことが決まりました。
かつて、手がつけられないほどの強さを誇り、野球をやっている少年たちの憧れだったPL学園は廃部の危機に立たされました。
夢よ再び!PLの夏初戦は明日18日に登美丘と対戦
現在の部員は3年生21人。2年生部員は全員一般入学でたったの12人しかいません。
これが最後の挑戦になってしまうのでしょうか。いろいろな情報が飛び交う中、監督問題や部の存続問題もこの先どうなるのかわからないまま夏を迎えることになった選手たち。
はっきり言って普通の精神状態でここまで野球を続けてくるのも難しかったと思います。それでも選手たちは何もかも自分たちで考えチームを成長させてきました。
昨年の夏は準優勝、秋の大会は履正社を破り決勝まで勝ち上がりました。春の大会は準々決勝で敗れましたが、この夏にかける思いは一番かもしれません。
PL学園はこの3度の大会、いずれも大阪桐蔭に敗れています。
昨年秋に新チームになってからPL学園は大阪桐蔭以外に負けていません。とはいえ対大阪桐蔭は7連敗中です。
チームを引っ張るのはPL学園のキャプテン、1番でショートの謝名堂 陸くん。野球センスは抜群で攻走守3拍子揃った選手です。
グルラジャニ ネイサンくんは5番サード。1年秋からベンチ入り。高校通算9本の強打者。そして春の大会からPLの4番を打っているのは大丸巧貴くん。190センチ85キロの恵まれた体格はチーム一の長距離砲です。
この3人を中心としたチームは他の強豪校と比べても見劣りしません。
こどもたち 、そして野球を愛するすべての人たちの夢を壊してしまったPL学園
イジメや喫煙、飲酒、万引きなどで処分を受ける学校は後を絶ちません。中でもイジメは特にあってはならないものです。
PL学園は特に注目される学校です。将来このユニフォームを着て野球がしたいと夢見る子どもたちも少なくありません。そんな子どもたちの夢を壊してしまったのです。ただ勝つために野球をするだけでなく、子どもたちの夢も背負っているということを忘れてはいけません。
イジメ問題のさなか、テレビでPL学園の顔ともいえる清原和博氏が『暴力はPLの伝統』という発言をしました。体罰はいけないと言いながらも容認しているとも取れない発言をしたことで、さらにこの問題がヒートアップしたように思えます。
PL学園はこのイジメ発覚以前から何度もイジメが噂されたり実際に問題になっていました。
ここまで追い込まれてしまったPL学園。イジメを行ったのは上級生たちであって今の部員たちは直接関係はありません。もしかしたらある意味彼らも被害者なのかもしれません。
今の3年生は甲子園を夢見て伝統のPL学園に入学してすぐに上級生によるイジメが発覚しました。1年時には試合を見て野球を学ぶことも、コーチや監督といった野球の先輩から指導してもらうこともできませんでした。
何をするにも自分たちで考え、取り組んできました。いい指導者に恵まれている他の学校から比べるととてつもないハンデの中で野球をやってきました。それでもこれだけの強さを誇っているPL学園。奇跡とかという言葉だけで片づけたくないですね。
本当に彼らは努力してきたと思います。
もし、いい指導者に巡り会えていたらと考えると本当に惜しいです。
そしてそんな彼らは明日18日、最後の夏に挑戦します。
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2015/07/16