先日、静岡県が緊急速報メールを活用して、携帯電話等にJ-ALERT情報の自動配信を始めたようです。配信する情報は、
市町域をまたがる広域な情報かつ、他の機関が配信していない情報
富士山噴火警報(噴火警戒レベル3以上)
伊豆東部火山群噴火警報(噴火警戒レベル3以上)
東海地震予知情報
津波注意報
となっています。
静岡県以外の自治体でも、携帯電話へJ-ALERT情報の自動配信を行っているところはあるものの、現時点ではまだ限られています。しかし、昨年あたりから導入する市町村が徐々に増えてきているようです。
J-ALERTと緊急速報メール
「J-ALERT」とは「全国瞬時警報システム」の通称のことで、総務省消防庁が2007年から運用を始めています。同システムは、地震や津波等の災害情報及び弾道ミサイル等の有事関連情報など、対処に時間的余裕のない情報を速やかに知らせるためのものです。
具体的な運用としては、緊急時に消防庁が人工衛星を利用して全国の地方公共団体などに情報を送り、受信した自治体では防災無線などで地域住民等に知らせるようになっています。
「緊急速報メール」とは、気象庁の発表する緊急地震速報、津波警報および国・地方公共団体の発表する災害・避難情報を特定エリアの携帯電話に一斉配信する携帯電話会社のサービスのことです。
緊急速報メールに対応した携帯電話で、受信拒否の設定をしていなければ自動的に受け取ることができます。緊急速報メール対応機種の目安は次の通りです。(いずれも一部機種を除く)
NTTドコモ 2007年11月販売以降の機種
au 2012年春モデル以降の機種
ソフトバンク 2011年冬モデル以降の機種
J-ALERT情報配信が登録制の自治体もあります
これまでJ-ALERT情報は主に防災無線などを通じて知らされていました。しかし、冒頭でご紹介したように静岡県のほか一部の自治体では該当エリアにいる人に対して、緊急速報メールで知らせるサービスを始めているところもあります。
また、自治体によっては登録されたメールにのみJ-ALERTなどの緊急情報を配信しているところもあります。J-ALERTを始めとした災害発生時に情報を伝える各種サービスについては、下記「政府広報オンライン」のWEBサイトで調べることができますので、お住まいの自治体について、一度対応状況を確認されてみてはいかがでしょうか。
防災無線では聞き取れない位置や状況にいる時でも、携帯電話等ならば緊急情報を得ることができるかもしれません。緊急情報の配信が登録制となっている自治体に住んでいる方でまだ未登録の方は、この機会に登録されることをおすすめします。
参考WEBサイト
紹介:sKenji