富士山紅葉リベンジ at 腰切塚

腰切塚展望台から望む「富士山」

今月19日に富士山五合目に紅葉を見にいったものの、山頂付近が雲に覆われていました。そして、翌週の先日土曜日、山頂まで雲ひとつかからない秋晴れとなったので、静岡県裾野市にある「腰切塚」の展望台へ紅葉を見に行ってきました!

紅葉色づく腰切塚の展望台へ

先日土曜日の朝、最初は静岡県の「三保の松原」へ向けて三島にある自宅を出発しました。けれども、富士山には雲がかかっていました。富士山あっての三保の松原。行くべきか迷いながら沼津まで行ったところで、三保の松原行きを断念して、急遽富士山麓へススキを見に行くことにしました。

Uターンして裾野市方面を目指していると、雲が徐々に薄くなり富士山全体が見えてきました。そこで前の週のリベンジをしに、腰切塚の展望台へ富士の紅葉を見に行くことにしました。

腰切塚は富士山南側の中腹を周遊する、富士山スカイライン沿いにあります。東隣には水ヶ塚公園があり、同公園の駐車場に車を停めて登ることができます。腰切塚はその名称が示すように付近より50mほど盛り上がった小さな丘のようになっています。頂上には展望台が設置されており、素晴らしい富士山の景観を見ることができます。

水ヶ塚公園へは前の週と同じ道で向かいました。途中の道沿い紅葉は1週間でかなり進み、赤や黄色に美しく色づいていました。

水ヶ塚公園の駐車場は大変広く、約1000台の車を停めることができます。夏場のマイカー規制中は同公園の駐車場からシャトルバスが発着し、有料となります。

腰切塚の展望台へは同公園に車を停めて歩いて登ります。

前の週に水ヶ塚公園を訪れた際、富士山山頂は雲に覆われていましたが、この日、同公園を訪れた時には頂上まで雲ひとつない美しい富士山を見ることができました。

前の週末の富士山。水ヶ塚公園から撮影

駐車場から腰切塚の展望台につながる道は2つあります。私はそのうち北側のルートで行きました。駐車場から展望台までの所要時間は約15分ほどです。

水ヶ塚公園には、冬場の雪が積もっている日にソリなど雪遊びができる場所があります。北側の道はこの雪遊び広場の入口からスタートしています。

腰切塚地図

展望台へは、林の中の緩やかな坂を登って行きます。道ははっきりしており、標識もあるので迷うことはないと思います。頂上付近にくると木々の間から立派な展望台が見えてきます。

腰切塚の頂上付近には、大昔にできた小さな火口の跡も残っており、その周囲を歩いて回る「お鉢巡り」もできます。お鉢巡りの所要時間は約10分ほどです。

展望台に登ると絶景が待っています。腰切塚の標高は1496m。富士山の山頂までは直線距離にして約7㎞です。富士山がとても近く、そして大きく見えて圧倒されます。

展望台から富士山頂を見ると、頂上の右下付近に大きな窪みがあります。これは宝永火口と呼ばれる宝永噴火の跡です。火口は3つが連なっており、上から第一火口、第二火口、第三火口と呼ばれています。写真に大きく写っているのが第一火口で、火口の手前にある小山は、宝永噴火の際にできた宝永山です。

宝永噴火は1707年12月16日に発生し、その後16日間続きました。富士山の噴火史上最も激しい噴火のひとつと言われ、麓の須走では火山灰などが2mも積もった場所があると言われています。火山灰は遠くまで運ばれ、東京にも数センチ降り積もったそうです。

黄色に染まった富士の山腹と地球の息吹を感じさせるダイナミックな宝永火口を見た瞬間、思わず驚嘆の声をあげそうになりました。

紅葉に色づいた富士の姿を展望台から30分ほど堪能した後、お鉢巡りをしました。腰切塚の火口跡はとても小さく降りることもできます。火口跡に立った時、大昔にこの場所で火山活動があったかと思うと不思議な感覚になりました。火口跡に降り立って満足すると、再び駐車場に戻り水ヶ塚公園をあとにしました。

近くにはレジャー施設もあります♪

腰切塚から1㎞ほどの所には「スノータウンイエティ」というスキー場もあります。同スキー場では外気温に左右されにくい造雪マシーンで雪を作りだしており、今年も10月17日から既にオープンしています(※10月28日時点で滑走可能なゲレンデは1つ。積雪量50cm)。

同スキー場の規模はコンパクトであり、傾斜も緩やかなコースが多いためにお子様も一緒にファミリーで楽しむことができそうです。営業時間は夜22時までオープンしているほか、日曜、祝祭日の前日に翌朝8時までのオールナイトも行っている日もあります。さらに直通バスが静岡駅や沼津駅のほか、新宿駅や八王子駅、横浜駅など各地から出るそうです(※運行開始期間は要確認)。所要時間は道路状況にもよりますが、新宿駅からの場合だと2時間15分だそうです!

ほかにも「ぐりんぱ」という遊園地もあり、季節を問わず楽しめそうです。スキーや遊園地へ遊びに行ったついでに腰切塚に登って富士山の絶景を見るのもいいかもしれないですね♪

腰切塚

参考WEBサイト

Text & Photo:sKenji