明日8月15日から、地元の静岡県三島市で夏まつりが始まります!
三島夏まつりは毎年、三嶋大社の例祭(れいさい)に合わせて行われ、地元に根差した熱気あふれるお祭りです。今日は三嶋大社と三島夏まつりをご紹介します。
お祭りの前にまずは三嶋大社のご紹介♪
三嶋大社は、JR東海・三島駅から徒歩10分程の場所にあります。三島市中心部にあるにもかかわらず、境内は緑が多く、街中のオアシスのような神社です。初めて同大社を訪れた時、せせらぎの街・三島にふさわしく、水に溢れている神社という印象を受けました。昨年、三島に越してきて以降何度も訪れていますが、行くたびにほっとする場所です。
大社の歴史は古く、同神社の公式WEBサイトによると、正確な創建時期は不明なものの、奈良・平安時代の古書には既に記録があるとのことです。
鎌倉幕府をひらいた源頼朝とも浅からぬ縁があります。平清盛によって伊豆に流罪となっていた頼朝は、源氏再興を願って三嶋大社に通ったと言われています。そのため、頼朝が座っていた伝えられる腰掛石を始め、境内にはゆかりのものがいくつもあります。
三嶋大社をあるく
三嶋大社の参道入口には、大きな鳥居があります。これは瀬戸内海の小豆島で産出された御影石で作られたものです。
この大鳥居から参道を歩いて行くと、両脇には神池(しんち)と呼ばれる大きな池があります。西側の池には小島のようにぽつんとした場所があり、そこに厳島神社が建てられています。この神社は源頼朝の妻、北条政子が信仰していたと伝えられています。
さらに参道を歩いて行くと、総門、神門という2つの門があり、その奥に舞殿と本殿があります。
舞殿の近くには、樹木・巨樹が好きな方には必見のキンモクセイがあります。樹齢1200年と言われる古木で、樹高10メートル以上、目通り周囲約4メートルあり、日本で最も古く、そして大きいキンモクセイとして知られています。9月上旬から中旬と、同月下旬から10月上旬の2回に別けて黄金色の花を咲かせます。大変、甘くかぐわしい香りがするとのことで、その芳香は時には8㎞先まで届いていたとも伝えられています。
三島市最大のイベント、三島夏まつりについて
三嶋大社では、年間の恒例祭典が120あると言われており、その中でも最も重要な祭典が例祭です。冒頭でもご紹介しましたが、三島夏まつりはこの三嶋大社の例祭に合わせて行われます。同祭りの歴史は古く、三島商工会議のWEBサイトには次のように書かれています。
三島夏まつりの歴史は古く、上代の時代より始まったといわれています。元は三嶋大社の新穀豊作の秋の酉の日の祭りでしたが、時代とともに市民参加のつけ祭りとして発展してきました。毎年県内外から多くの方が訪れ、賑わいをみせています。
※上代(じょうだい)とは、日本史上の時代区分のひとつ。一般的には日本の文献が残されている時代、すなわち飛鳥時代 - 奈良時代を指すが、単に奈良時代以前を指す場合もある。
夏まつりは毎年30万人以上の人出で溢れます。三島夏まつりの最大の見所は、江戸時代から伝わる「山車」と、一説には約450年前に作られ、楽譜なしで代々伝えられてきたとも言われるお囃子「しゃぎり」です。勇壮な山車と賑やかなしゃぎりを目の当たりにすれば、自然と気持ちが高揚してきますよ♪
ほかにも手筒花火、流鏑馬、「頼朝公旗挙げ行列」などの催し物もあります。「頼朝公旗挙げ行列」は、伊豆に流された源頼朝が源氏再興を三嶋大社に祈願したのちに挙兵し、全国を平定した故事にちなんだ行事です。源頼朝公役は毎年、著名な俳優の方が担当し、今年はNHK大河ドラマ「軍師官兵衛」にも出演した永井大さんだそうです♪
夏まつりは明日から3日間!
三島夏まつりは明日から3日間開催されます。期間中、午前から夜まで様々な催し物が開催されて、三島は夏まつり一色となり、大変な盛り上がりをみせます。
東京から新幹線で乗り換えなし。1時間もかからない三島に、日本の夏。華やかなお祭りを楽しみに来ませんか♪
三嶋大社
参考WEBサイト
Text & Photo:sKenji