皇居・乾通りの一般公開、行ってきました!

この写真の場所、どこだと思いますか?

タイトルから、おおよそ察しがついているかもしれませんが(笑)、
そう、東京都千代田区にある皇居のなかです。

ニュースなどでも取り上げられていたので、ご存知の方も多いかもしれませんが、
4月4日(金)~4月8日(火)までの5日間、皇居の乾通りの一般公開が行われました。
乾通りは、坂下門と乾門を結んでいる皇居中心部を南北に走る通りで、道の両側にはモミジやマツなどのほか、ソメイヨシノやシダレザクラなど約80本の桜が植えられています。普段は、入ることができませんが、今回、天皇陛下が80歳を迎えられたことを記念して、特別に開放されました。新年の一般参賀など、これまでにも入る機会はあったそうなのですが、桜咲くこの季節の公開は初めてだそうです。

もともと江戸城跡を見てみたいと思ってはいたのですが、「特別公開」とか「期間限定公開」などの「今しか見れない」といったたぐいの言葉に弱いわたしは、今回、一般公開のことをニュースで知ると、この機会に行かねばという衝動に駆られ、見てきました。

最初に訪れたのは、公開2日目の土曜日。その日、友人とバーベキューの予定があったので、その前に寄ってみようと、軽く考えていました。

しかし、最寄駅である東京駅で下車をし、改札をでて、皇居の方へ向かい始めると、まわりに人がぞろそろ・・・。

なんだか皇居を見に行きそうな雰囲気を醸し出しています。

嫌な予感がしました。案の定、皇居前の日比谷通りにでると人、人、人・・・。
この日、なんでも90,990人の人出だったそうです。

ただ、それでも最初、人の流れはスムーズでした。そのため、ひょっとして、20、30分程度で入れるのでないだろうかと楽観視して並びました。

しかし、30分、40分たっても入口にはたどり着けず、1時間ほどすると、流れがぴたりと止まってしまいました。いったい、何分待ちなのか、まったくわからないので、近くにいた警察官の方に聞いてみると、3時間ほどかかっているとのことでした。

結局、並び始めて約2時間。その日、バーベキューの予定があったために、待つのを途中で諦めました。

しかし、このまま引き下がるわけにいかないので、翌日、リベンジしにもう一度行き、一般公開された皇居を見てきました。

乾通り一般公開コース(出展元:宮内庁WEBサイト)

写真で見る皇居内

写真は、皇居正門前に架かる石橋です。初日、並んでいる時に撮ったものです。石橋の奥には、二重橋が見えます。一般開放日に限らず、いつでも見ることができます。石橋とその背後に見える伏見櫓が、絵になります。

皇居正門前に架かる石橋です。

一般公開の入り口である坂下門をくぐって100mほど歩くと、左手に新宮殿と宮内庁があり、右手には富士見櫓が見えます。

富士見櫓は、現在、3つ残っている旧江戸城の櫓のひとつで、唯一の三重櫓です。高さは約16メートル。明暦3年(1657)の大火で天守閣が焼失した後は、その代わりに使われていたと伝えられています。当時、櫓から東京湾や富士山が見ることができたそうで、将軍が両国の花火や品川の海を眺めていたそうです。石垣と櫓。江戸城の面影を感じさせます。

坂下門から乾門に続く道は、乾通りと呼ばれています。通りに沿うように、蓮池濠があります。蓮池濠は、江戸城本丸跡の西側にあるお濠で、幅は40~50m。石垣の高さはおよそ20mあります。

下道灌濠と長屋門付近には、桜が咲き誇っていました。水をたたえる濠の淵に咲く姿は、都心とは思えない光景でした。

入り口は坂下門のみですが、出口は乾門のほか、東御苑から出ることも可能でした。多くの人は、乾門から退出していましたが、私は江戸城本丸跡も見たかったために、西桔橋門(にしはねばしもん)から東御苑に抜けて、天守閣跡などがある本丸跡や二の丸庭園を見てから、皇居を後にしました。

以前、東京で働いていたにも関わらず、今回初めて皇居を訪れたのですが、高層ビルに囲まれる、都心のど真ん中に、これほどの緑があることに驚きました。江戸時代を想起させる石垣と櫓。そして、そこに咲き誇る桜の光景に、アドレナリンが出っ放しの皇居でした。

入るまでは大変でしたが、見に行って本当によかったと思います。今までに見たことのない、東京の別の一面を見たような気がしました。

皇居・坂下門

参考WEBサイト

Text & Photo:sKenji