あれから1000日、東北の空の色

「がんばろう!石巻」看板の前に咲いたひまわり(2013年)。この子の涙、見えますか。

あの日から1000日の時間がたちました。

香川県出身、現住所宮城県石巻市の写真家・平井慶祐(ケースケ)さんは言います。

あれから1000日。

悲しみを減らすことは出来ないけれど、喜びを増やすことは出来たかなぁ?

右手と左手を、胸の前で合わせる時間を1分。

これから喜びを増やして行きたいなぁって人はぜひ♪

引用元:平井 慶祐さん | Facebook

いろいろな場所で、右手と左手を合わせている人がいます。

津波で亡くなられたたいせつな人への祈り。

無念を引き受けようとするかのような慟哭の祈り。

明日を誓う、無言の祈り。

女川街道の坂の途中にあった時計

東京・福生市の臨済宗清巌院では11月30日、12月1日の2日間、復興イベント「1000日の集い~東日本大震災追悼と復興支援」が開催されました。

石巻市の大川小学校では、今年も新沼暁之さんたちの手でクリスマスツリーが設置されました。もちろん、太陽光パネルでつくった電気であかりが灯されています。

石巻では、「がんばろう!石巻」の看板が掲げられたのと同じ思いで、3266灯がともされます。

点灯の準備は着々と進んでいるそうです。石巻日日新聞の阿部直人さんが教えてくれました。(2013年12月5日夕刻。写真も阿部直人さん)

追悼の灯りに点灯した後、阿部直人さんは続けて写真をアップしてくれました。
灯りの数は、石巻で尊い命を亡くなられた方々と同じ3266灯(9月現在)とのこと。
阿部さんは「悲しい気持ち」と写真に思いを添えました。

阿部直人さんが撮影した点灯後の南浜町(石巻市)の様子です。

平井さんからも、こどぱにーの田中ケロさんからも、石巻のたくさんの人たちから写真がアップロードされていきます。建物がなくなった門脇、南浜の土地に広がるあかり。風の音に交じって声が、言葉が聞こえます。

今日は1000日を思い、そして明日に向かってふり返る日。

風邪を引かないように温かくして、みんなで東北の空をあおぎましょう。

そして、1000日の追悼の思いから、明日への「誓い」を見つけ出しましましょう。

井上良太