ガレキと呼ばないで(浪江町・請戸地区)

ガレキなんて、ない。
ここにあるのは非日常なんかでも、ない。
ここにあるのは、未来の現実だ。

はままつ東北交流館などが企画した「3年目の被災地 第3回福島視察ツアー」で福島県浪江町請戸(うけど)地区に行った。
この場所で改めて思ったのが冒頭の3行。

「ガレキと呼ばないで(打ち上げられた漁船・請戸)」の続編です。請戸地区で撮ったガレキの写真から、何を読み取れるか。ガレキから、そこにあった物語、この土地の記憶を想像してみましょう。

住宅がたち並んでいたという請戸地区。信号機があった交差点付近に積み上げられた被災物。リアスアーク美術館(気仙沼)の山内宏泰は「被災物」という呼び方を提唱している。

オオマツヨイグサ、オオアレチノギク、セイタカアワダチソウ…。
請戸の市街地はたくさんの夏草に覆いつくされていました。
大型のトラクターさえ、姿を半分隠されてしまうほど。

この草が枯れた後、もっとたくさんの被災物が地上に現れることでしょう。

請戸地区は長く立入が制限されてきたせいで、震災直後の姿が今も残る場所。
そして、復旧や復興が進まず、これからたくさんの支援が必要とされている場所。
忘れられたくないと、土地そのものが叫んでいる場所。

機会があれば、はままつ東北交流館の「福島視察ツアー」にぜひご参加ください。
日本中のあらゆる場所と福島が繋がっていることが実感できるはずです。

●TEXT+PHOTO:井上良太(ライター)