サッカーの魅力を語る上で欠かせないアイテムの1つとしてユニフォームの存在が挙げられます。特に世界各国の代表チームのユニフォームは、その国を特徴づける個性的なデザインが揃います。このシリーズでは日本代表の歴代のユニフォームを紹介したいと思います。
【1991-88年・赤モデル】-コンセプトイメージ
歴代ユニフォームの中でも異彩を放つモデルです。日の丸に由来する赤をベースカラーにし、胸の日の丸も姿を消し、日本サッカー協会のヤタガラスのエンブレムが施されました。当時、横山監督は積極的に若手を起用しましたが、イタリアW杯予選、バルセロナ五輪予選でも結果を残せず、縁起の悪いカラーとして短命に終わりました。
若き日のカズ、井原、北澤が日本代表にデビュー
1980年代後半から90年代前半は、Jリーグ初期のスター選手である三浦知良、井原正巳、北澤豪らがA代表にデビューした時代です。しかし、93年のJリーグ開幕前は日本代表にほとんどスポットライトが当たりませんでした。
現在のように国際AマッチがTVで生中継されることはなく、テレビ東京で放送された三菱ダイヤモンドサッカーという番組で試合の模様が紹介された程度です。赤ユニフォームの日本代表には違和感を覚えますが、若き日のカズが着こなす赤モデルはカッコいいと思います!
バルセロナ五輪予選に抜擢された将来の逸材
個人的に印象に残っているのが、バルセロナ五輪予選で活躍したU-23日本代表です。この大会から出場資格が23歳以下になったことで、才能ある若手が発掘されていきました。10年後の98年フランスW杯で活躍する多くの選手が、92年バルセロナ五輪予選に参加していたのです。
下の写真は左上から『下川・小村・相馬・名塚・原田・三浦文/永井・名良橋・沢登・永山・神野』というスターティングイレブンです。フランスW杯本戦にはDF相馬、名良橋、小村が出場。W杯予選にはGK下川、MF沢登が出場しています。予選に敗退したとはいえ、バルセロナ五輪代表に多くの逸材を抱えていたことが分かります。