サッカーの魅力を語る上で欠かせないアイテムの1つとしてユニフォームの存在が挙げられます。特に世界各国の代表チームのユニフォームは、その国を特徴づける個性的なデザインが揃います。このシリーズでは日本代表の歴代のユニフォームを紹介したいと思います。
2006-2008年 【刃モデル】コンセプトイメージ
2006年ドイツW杯を戦ったモデルです。両脇の波打つラインは「サムライ魂を表す日本刀の刃文」をイメージし、襟と袖口に日の丸の赤をアクセントとしたレイアウトがあります。また胸番号も右胸に据えられ、新しいイメージをかもし出しています。
2004-2005年のグラデーションモデルからデザインを一新させた感があります。背番号に丸みを帯びたポップなフォントを採用したことが印象的でした。これまでの硬派なイメージから大衆受けを狙う意図があったのかもしれません。
79年黄金世代を擁して大敗したドイツW杯
刃モデルで最も深く心に刻まれた出来事はドイツW杯で日本が大敗したことでした。初戦のオーストラリア戦で衝撃の逆転負けを喫し、クロアチアにはスコアレスドロー、ブラジルに大敗して1勝も上げられないまま、失意の下に大会を去りました。大会後、中田英寿が引退して1つの時代が幕を閉じます。
このとき、チームの中核を担っていたのが1999年ワールドユースで準優勝を成し遂げた花の79年組です。1979年生まれの小野伸二、高原直泰、稲本潤一、遠藤保仁、小笠原満男、本山雅志、中田浩二など、天才的な能力を有した黄金世代が最盛期となる26~27歳で迎えたW杯だっただけに非常に残念でした。
白シャツ、青パンツがしっくりくるアウェーVer
最近の日本代表のユニフォームとしては珍しく白シャツ、青パンツのカラーバランスがしっくりくるデザインです。おそらく明るめのジャパンブルーのパンツが真っ白いアウェー用のシャツに上手く溶け込んでいると思います。
刃モデルまで男子と女子のデザインは統一されていた
2012-2013年『結束の1本線モデル』、2010-2011年『革命の羽モデル』、2008-2009年『ご来光モデル』までは男子と女子で微妙にデザインが違っていましたが、この『刃モデル』までは完全に統一されていました。
男女でデザインカラーが違うのは差別的な表現ではないか?と疑問を持つこともありましたが、日の丸のレッド、なでしこのピンクを使い分けることで男女に明確な個性の差が生まれるのは良いことではないでしょうか。なでしこカラーのピンクはジャパンブルーに生えているような気がします。