昨年11月17日、日本中のマンガファンの後押しでいったんReオープンした後、この2月から正式再開に向けてのリニューアル工事に入っていた石ノ森萬画館が、いよいよ2013年3月23日にオープン!
スタッフの大森盛太郎さんに新しくなった萬画館のイチオシを案内してもらいました。
エントランスには石巻のローカルヒーロー「シージェッタ―海斗」。
凛々しい姿でお出迎えしてくれる海斗が、
リニューアルした石ノ森萬画館のイチオシなのか??!
人気のミュージアムショップ「墨汁一滴」の品ぞろえが、
新しい石ノ森萬画館のイチオシなのか??!
(あ、ショップ奥の壁面に何かが…)
中2階のスペースに移動した石ノ森先生のプロフィールが…?
うん、間違いなくこれはイチオシのひとつ!
パネルの奥のショーケースに納められているのは「トキワ荘」の模型。
かつて2階に展示されていたけれど、明るい場所に移動してきたおかげで、芳賀一洋さんが作り込んだディテールを今まで以上に楽しめるようになったのです!
この精巧な作り込み、すごいでしょ。
以前から人気のコーナーだったこの展示が、パブリックスペースまで下りてきているということは…、
そうです。リニューアルした萬画館はイチオシがいっぱい!
本当は、萬画館にお出かけいただいて、実際に体感していただきたいところですが、
大森さんに頼み込んで、ちょっとだけ写真で紹介させていただけることになりました。
なんと! 009のコスチュームが緑色。
サイボーグ戦士の服は、その場の環境に合わせてカメレオンのように変化する迷彩という設定だから、緑の009がいてもいいのです。
(でも、緑のサイボーグ戦士はこれまで見られなかったものなんですよ)
さらに、それだけではありません。びっくりは009の口の中。奥歯の横には…。
ねっ!
仮面ライダーの部屋も充実です。
「どのライダーを見ていたかで、年代が分かるんですよね」と大森さん。
自分が見ていたライダーって、マスクとかのディテールまでじっくり見たくなっちゃうものですもんね。
平成ライダーのマスクが充実して、初代1号からのライダー全員がそろったのも、リニューアルした萬画館のイチオシポイント。
仮面ライダーBLACKのファンだったパパと、仮面ライダーウィザードを現在進行形で見ている少年が、世代を超えてライダー談義を楽しめるのです。
もしかしたら、初代1号を見ていたおじいちゃんとの3世代交流もあったりして!
渋いでしょ、この展示。
石ノ森先生の愛用品がさりげなく公開されています。
ペンも、もちろんサングラスも、ファンにはたまりません。
奥の昆虫みたいなのは灰皿なんですよ。
リニューアルした石ノ森萬画館は見どころいっぱいですが、
萬画館としてプッシュしているなあと実感したのがご当地ヒーロー、シージェッタ―海斗。
平成仮面ライダーシリーズを手掛ける制作陣の手で、ついに実写化を実現したのです。
キャスティングがすごい。平成ライダーのほとんどで、スーツアクターを演じた高岩成二さんがマスクなしの姿で出演。しかもその演技がキレキレ!
世代を超える愛と正義の物語は、石ノ森萬画館映像ホールでぜひ!
●昨年のReオープン時にかなりのスペースで展示を行った震災関連は、今回はだいぶ縮小されました。今後は3階の図書室スペースなどを活用して、少しずつ展示を復活させたいとも大森さんは話してくれました。
でも、まずは萬画館として、震災前の「通常の姿」に戻ること。
そのことで、萬画館を訪れた人たちに安心と勇気を伝えていきたいとの思いがびしびし伝わってきました。
同時に、大森さんにとって一番の課題は萬画館の使命をまっとうすること。そう、グレードアップした展示で、これまで以上にたくさんの人たちに石巻を訪れてもらうことです。
被災地復活への狼煙をあげることができるか。
石ノ森萬画館のチャレンジはこれからが本番のようです。
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石ノ森萬画館のエントランスのからくり時計ムービー。これを見て、萬画館への思いを盛り上げてください!
●TEXT+PHOTO:井上良太(株式会社ジェーピーツーワン)
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