【島のお土産】小値賀諸島・納島「おぢかピーナッツ」

たった30人の島で作られるピーナッツ

 その出会いに感謝したくなるような、そんな食べ物に出会ったことはあるでしょうか。 大げさかも知れませんが、そんな衝撃を受けた食べ物のひとつです。長崎県小値賀町・納島(のうじま)にて作られるピーナッツには、じんわり染み渡る香ばしさと、後引く優しい甘さが詰まっていました。納島は、平戸諸島の北端・小値賀町に属する人口30人の島。たった30人の島で作られるピーナッツに出会い、それが本当に美味しいのだから、もうそれだけで奇跡とすら思えます。

(小値賀町は小値賀島を中心に人口約2740人)

「おぢかピーナッツ」つまみに。お茶うけに。

千葉県産をも凌駕する?「幻のピーナッツ」

 国産のピーナッツと聞いて想像するのは千葉県産のものだと思います。コクがあって強い甘味が特長の高級品。その反面、収穫量が安定しないので手に入りにくい・・・というイメージでしょうか。 納島で作られるピーナッツは、「そんな千葉県産をも凌駕するのでは」ともっぱらの評判です!納島が属する小値賀町内の島々でもすぐ売り切れてしまい、なかなか手に入らないことから「幻のピーナッツ」とまで言われるほど。もちろん人口30人の島ですから、生産量はかなり少ないです。ピーナッツ自体、生育にかなりの手間暇を要します。

 「元々は、各家庭のお菓子感覚で細々と作られていたものらしいですけどね。それが、いつの間にか『納島のピーナッツはうまい』と評判になって・・・」 2012年の11月に開催された、全国島々が集う「アイランダー2012」にて、小値賀町の物産ブースにいたスタッフさんの言葉です。家庭の味から島の顔にまで成長し、その日もすぐに売りきれたようです。もはや、島好きの間では知る人ぞ知る商品となっており、その希少性に拍車がかかっていました!

 かくいう僕は、その日運よくピーナッツを購入することができた貴重な一人。アイランダーのような物産展を除けば、島外で買うことも困難だと思います。だからこそ、これをきっかけにより納島に、小値賀町に魅せらました!旬は秋から冬にかけて。10月ごろには収穫されたピーナッツを干している独特な光景が見れるかもしれません。