変わった名前の島(伊豆・小笠原諸島編)

島国ニッポン。日本は本州も含めて島々の寄せ集まりなのです。島の定義に 従えば、その数なんと6852島。有人島がおよそ430島(季節有人などで若干変動)ですから、実に6400以上もの島々が無人島になるワケです。その大 多数が我々のイメージとかけ離れた岩だったり、名も無き(?)無人島だったり・・・。中には変わった名前の島もあるんです。

変わった名前の島(伊豆・小笠原諸島編)

東京から南へ続く伊豆諸島、小笠原諸島。このあたりは海底火山の発達を経て顔を出している島々が多数あります。戦前は硫黄列島まで人々が暮らしていました。東京からの距離はおよそ1300km。もちろんその道中には大小さまざまな島が浮かんでいるわけです。

サムライ島   (さむらいじま) 千葉県鴨川市

仁右衛門島のほど近く、カタカナでカッコイイ名前のサムライ島。・・・ですが、漢字だと「寒来島」と書くそう。うーん、どういう由来なんでしょうか。寒さがやってくるにしても、房総は比較的暖かいイメージです・・・。ただ仁右衛門島という古風な名前の島の横で「サムライ島」という名前、なんだかビシッと決まっているのは確か・・・?

大ボケ   (おおぼけ) 千葉県鋸南町

ご丁寧に「大」は漢字、「ボケ」はカタカナで表記されています。徳島にも大歩危(おおぼけ)という地名は有りますが、こちらはダイレクトに「ボケ」という名前。ちなみに大ボケの両隣にある島は小ボケ、そして浮島です。そこは浮島なのね・・・!!2つの意味で「ボケなし」・・・!

けんどん   (けんどん) 東京都神津島村

神津島の沖合に浮かぶ小さな岩場の島。こちらもその存在以外は特に詳しいことはわかりませんでした。貪欲?無慈悲?無愛想?それとも岡持ち・・・?オリックスの監督の愛称?

彦造じい   (ひこぞうじい) 東京都神津島村

なんかもう、島でもなく、岩でもなく、おじいちゃんのあだ名やん!!・・・って言いたくもなりますが、間違いなく無人島だそうです。「彦造じい島」とはさすがに言いにくいか。彦造じいにまつわるエピソードが探せば出てくるんでしょうね。

えぼっち根   (えぼっちね) 東京都御蔵島村

ついに今度は「根」という名前になっちゃいました。しかしその実態は御蔵島の横に突起した普通の岩。言うほど「根」という感じもしないなぁ・・・と思っていましたが、よく見ると御蔵島は円形の火山島。島全体を切株に見立てると、御蔵島の海のぴょこっと飛び出た岩も根に見える・・・かも?

おれっきり   (おれっきり) 東京都八丈町

おれっきり・・・ですか?

ベヨネース列岩   (べよねーずれつがん) 東京都八丈支庁

1846年にフランスの軍艦「バイヨネーズ」が発見したことに由来。従って日本語読みなら「ベヨネーズ」となってもおかしくないのですが、なぜか「ベヨネース」で統一されています。あまり美味しくなさそう・・・。ちなみに2012年3月に行われた東京都議会予算特別委員会において、日本語名を付けることが決まったようです。

須美寿島   (すみすじま) 東京都八丈支庁

1851年、イギリスの軍艦ヘーバー号が確認し、その時の艦長であるスミス艦長の名前を取って須美寿島となったとか。このような、外国由来の命名の場合、そのままカタカナが用いられることが普通なのですが、須美寿島は漢字があてがわれています。しかもやたらと縁起の良さそうな漢字が使われています。良い感じ。

このほかにも、あかじた(東京都神津島村)、通り迎、アオゾミ、ウロウ根、首付根(東京都八丈町)、平助袋根(東京都小笠原村)・・・などなど。変わった名前なのに、少し調べた程度じゃ何もわからない島もたくさん・・・!!いやはや。