ジャスミン苗木の購入

通販でジャスミンの苗木を探して購入しました。

ホルン形状のカロライナ・ジャスミン(黄色)とフェザー形状のエンジェル・ジャスミン(白)の二種類です。

これまでは羽衣ジャスミンを育てていました。室内用にポットに入った苗木を購入し、咲いた

花の香りを楽しんでいましたが、部屋中に強くにおうので、ポットのまま庭に置いておいたものです。

ところが、凄まじい生命力で、ポットの水抜き穴から根を地下に広く、深く伸ばし、ポット毎

土に苗木を植えたようにしっかりと固着してしまいました。毎年初夏になると潤いのある緑の蔓が長く延びて若葉を茂らせ、白い花が咲くと庭から締め切った居間まで良い香りが

漂って来たものです。

こんな自然の植物の香りを毎年春になると楽しめたのですが・・・。

隣家のフェンスまで覆うほど勢いよく蔓を延ばして、手入れが大変でした。そこで、街のシルバー人材センターに庭木の剪定を依頼したおりに、この生い茂る羽衣

ジャスミンの処理をお願いしました。

ところが、根元から生えた数十センチくらいの細い蔓を一本だけ残して、あとは全てきり捨てられていました。フェンス際に多い被さるような蔓のジャングルは一掃され、見事なまでに

きれいさっぱり整理されていた状況に、「これはダメかも・・・」と、例年のジャスミンの楽しみは諦めなければならない、と思いました。

そして、その心配はその通りになったのです。

後に、庭木の剪定に詳しい人にこの件を聞くと、「蔓の先だけを切るだけ」と言う全く違う話。そして、別の植木に詳しい人も、「太い丈夫な根がはっていても、土から上の枝を切った

らもうダメだ」ということでした。

あんなに生命力が並はずれて強く、面倒を見なくても勢力を伸ばしていた羽衣ジャスミンでしたが、あまりにもあっけない庭木としての終わり方でした。数多くある庭木の中でも

こんなに育て方や楽しみ方て゜印象深い羽衣ジャスミンの「一生」は人為的なミスで終わったのです。

この経験を大事にして、新しい二種類のジャスミンの生育を見守り、また美しい蔓や葉、

花の香りが楽しめるように大事にしたいものです。

自然と人間の関わり方で、日々の生活に慰めを貰える植物の存在にとても慈しみを感じるのはこれまでになかったことです。人の知識や経験もいい加減なことを自覚して

いない事で、期待とは大違いの結果を見るのは何も植物の剪定に限った事ではありません。

今の日本てせ起きている様々な現象にも同じ見方をしなくてはならないような気がしてなりません。

ジャスミンから何か大切な教えを貰った気がしています。

そこで、エンジェル・ジャスミンと言う名前と白い花の形、エンジェルが手にするホルンのような

形をした黄色い花を咲かせるカロライナ・ジャスミンの苗木を選んだようなものです。