町のガレキが片付くほど、ガレキ置き場の山は高くなる
東北の取材で何度かお会いした宮城県女川町・清水地区仮設住宅の自治会長Iさんから連絡をもらいました。
Iさんは、女川町の広い範囲から集まってきた仮設住宅に暮らす人たちの交流を図ったり、住民の意見を取りまとめて行政に陳情したり、仮設住宅での暮らしの問題についての相談役を買って出たりしている頼りになる女性です。
「今日はお願いがあるの」
彼女の話は単刀直入でした。彼女のお願いというのは、かき氷機をどなたか提供してくれる人がいないだろうか、というもの。
Iさんがこの冬に行ったいろんなことは、3つのキーワードで括ることができます。
「老人」・「寒さ・結露」・「引きこもり」
Iさんは協力者からミシンを提供してもらったり、玄関前に風除けを作ってもらうように運動したり、トレーラーハウスを手配したり、仮設の自治会で作った孫の手を販売できるようにしたりといった活動を行いました。
寒いからといってお年寄りが部屋に閉じこもって、そのために孤独死が起こることがないようにとの活動だったのです。
今回の「かき氷機」の向こうにもいくつかキーワードが見えてきます。それは、
「子どもたち」・「夏休み」・「遊び場」
でしょう。
被災地の復旧、東北の再生が実現するまでには10年単位の長い時間が必要です。今から10年すれば小中学生たちも大人になります。子どもたちは東北復活の担い手なのです。
そんな彼ら彼女たちに、集まって遊んだり、勉強したり、大人たちと関わったりする場所の真ん中にあるものとしてのかき氷機です。
たくさんの子どもたちが集まれる場所になるように、電動式のものがあればいいと思います。製氷機があれば、もっといいでしょう。寄贈、レンタル、一時貸出など、どのような形でもけっこうです。
情報をお持ちの方がいらっしゃいましたら、下のコメント欄にぜひご記入ください。連絡方法については、考えていきたいと思っています。
よろしくお願いいたします。