~ 昨日のお言葉 2012年5月8日 ~
「値上げは極力回避する」
公共料金である電力を預る経営者として、当たり前のことなのだけど、いまのご時世ではとても立派なお言葉。
お言葉の主は、関西電力の八木誠社長。
北海道電力の泊原発3号機が停止し、原発ゼロが現実になった現在、このまま原発再稼働がならずに石油などの化石燃料を大量に使用し続けると、電力会社の経営が立ち行かなくなるいう内容の産経新聞≪原発ゼロ 再稼働なければ… 電力9社、2.7兆円赤字 東電以外も値上げ確実≫(2012年5月8日)の記事の中で伝えられた。
八木社長のお言葉に続けて記事が紹介したのは、電力会社の燃料費試算に関わった経済産業省幹部の、「原発の再稼働がなければ、料金値上げ以外の再建策はない」との言葉。
せっかくだから2つ並べてみよう。
「値上げは極力回避する」(関電の八木誠社長)「原発の再稼働がなければ、料金値上げ以外の再建策はない」(経済産業省幹部)
原発依存率が高い関電の八木社長のお言葉の立派さが妙に際立って見えるのは、気のせいだろうか。