食育を目的として始めた、貸し農園による家庭菜園。じゃがいもの種芋に芽が出始めてきたため、植え付けを行います。
じゃがいもには多くの品種があることは以前触れましたが、インカのめざめとあわせて栽培しようと思っているのが男爵いも。
代表的な品種で、一般的に食べる機会も多いと思いますが、これだけ出回るには育てやすさが理由としてあるのではないでしょうか。
実が付きやすく、環境の適応力も高いため、栽培場所を比較的選ばず、順調に育ってくれることも自分としてはポイントが高いです。
さらに割と長い期間、貯蔵が可能。貯蔵については、芽が出にくいほうが貯蔵性が高いということになります。男爵いもは休眠期間(成長を留める)が長く、一方インカのめざめは早い品種と言われています。
種芋はグラム数に応じて売られることが多いです。(一部では個数で販売しているお店もあります)
今回の種芋は以下の通り。
男爵いも 1000g
インカのめざめ 400g
これだけの違いはありますが、インカのめざめのほうが小ぶりなため、重さの割に個数はそこまで差がありません。
種芋の植え付け
ここからは植え付けの流れです。
販売されている種芋は大きさが均一ではないこともあります。大きい種芋ほど芽の数が多くなりがち。いくつも芽があるということは、放っておくとその分、茎の数が増えることになります。
その場合、養分が分散され、小さいじゃがいもばかりができてしまう可能性があるため、他の野菜と同様に芽かきの作業を行いますが、極力少なくするため、種芋を半分に切っておきます。
ただ、半分に切ることで断面から腐敗するといったデメリットもあるので、切るか切らないかは人によって分かれると思います。
切り方としては、芽が均等(だいたい)になるように出ている場所を残して縦に切ります。じゃがいもは親株につながって身ができるのですが、その接続部分である「へそ(くぼんでいる部分)」があります。
農家さんによっては芽が出やすくなるということで、へそを切り落としている方もいるようですが、今回は行いませんでした。
以上、農園の先輩方に教わったとおり、半分に切ってみました。インカのめざめは写真のとおり、色が印象的です。
ただ、男爵いもと比べて、ヨボヨボというか身がやわらかくなってハリがないのが気になるところ…。もともと小さいですし、切らなくてよかったのかもしれません。
半分に切ってから2日経った状態。まだ乾燥しきっていないため、腐敗防止を目的として灰(木を燃やした後にできた灰)を断面につけていきます。
以上の作業を終えた種芋を畑に植えます。間隔は20~30センチ程度。芽がある方を上(断面が下)にして土をかぶせていきます。
じゃがいもは植え付けを行ってから地上に芽が出るまでには時間がかかる野菜。品種や気温等にもよりますが、早くても2週間程度、長い場合は1ヶ月以上芽を出してくれないこともあるようです。(昨年は3週間ぐらいかかったと記憶しています)
なので、心配になりがちですが、焦らず気長に待ってみたいと思います。ただ、懸念点としては子供の土遊び場化してしまうこと…。さっそくシャベルで掘り起こされてしまってますが、まあこれも含めて野菜づくりです。