食育を目的として始めた、貸し農園による家庭菜園。10月上旬にはさつまいもが堀り終わったので、次に植える野菜の準備をします。
さつまいもは、連作障害(同じ場所に同じ科目野菜を続けて育てることで病気や生育不良を起こす)が起きにくいとされているため、数年は同じ場所で育ててみようと思います。
ただ、5月上旬から10月上旬までの5ヵ月をかけて栽培するので、(その年の天候状態等によって変化する可能性もありますが)10月から5月までの期間は場所が空くことに。
この期間を使って、さつまいもの後作として考えたのが玉ねぎです。
同じ科の野菜でもないですし、残った肥料を活用できるはず。また栽培期間は半年程度なので、時期的にも相性が良い組み合わせなのかも…。
これが上手くいけば、畑の一部を使って二毛作を行うことができます。さっそく苗の予約をしてみました。
玉ねぎの品種もさまざま。比較的早く育つ早生と遅い晩生、間の中生。収穫後に貯蔵できる長さ、食べた時の甘さや辛さも品種によって異なります。そんな中、自分たちの好み(新玉ねぎ好き)、栽培期間等を踏まえて選んだのが「ソニック」。
貯蔵期間もそこそこで適度な甘さを感じられるといういいとこどりな品種です。何より、さつまいもを植える5月上旬までには収穫を完了させられるという点が決め手となりました。
玉ねぎ栽培の準備
さつまいもの収穫を終えた土は痩せていてカチカチの状態。ネットで調べてみると連作における土作りはいくつかの方法、それにあった資材がありましたが、今回は硬い畝をほぐして牛ふん堆肥を混ぜながらフカフカの状態にし、しばらく放置。
1週間後に酸度調整する苦土石灰と栄養補充のための鶏ふんを散布して、畝をつくりました。
もう1週間空けて、防寒のためのマルチシートを張ったあとは、苗の定植を行います。
購入した1束50本分の苗は上下10~15cmずつ間隔を空ければいいので、狭いスペースでもかなりの数を植えることができました。
そう簡単に上手くいかないのが野菜栽培
順調に育ってくれると思っていたのですが、ここで問題発生・・・。
植えてからしばらく経っても、根の活着がうまくいかず苗が溶けてしまうような状態が見られました。
50本のうち半分以上がそれに該当します。園内のお隣の方も玉ねぎを育てているのですが本来はこのようになるはずでした。
玉ねぎはある程度苗が弱っても再生する力が強いと言われていますが、何かしらの問題があったのだと思われます。
考えられる原因としては、
・苗が入荷してから受け取りまでに時間が空いてしまったため、苗が弱った
・もともと小さい苗が多かった
・水不足
他にも考えられるかもしれません。
苗の時点でここまで大きな問題が発生したケースは初めてです。春夏といった育ちやすい季節とは違い、冬を越す野菜を栽培することの難しさを痛感しています。普段スーパー等(市販)で1つ数十円で買える玉ねぎのありがたみを感じることとなりました。
「野菜作りは失敗の連続」ということを聞きます。
今は農業系動画チャンネルやインターネット、書籍などが豊富にあって便利。さらに自分の場合は農園の先輩に聴くこともできるので、失敗が起きにくい環境にいるのかもしれませんが、改めてこの言葉の重要さがわかったような気がします。
反省を次回に生かしたいと思います。