絵画鑑賞を楽しむ ~絵画で人物紹介~

絵画に興味がないなんてもったいない!
絵画を楽しめれば人生が豊かになる!

という個人的な思いから、ちょっとでも興味を持てるような鑑賞方法を考えていきます!

前回私が書いた記事の絵にお子さんの状況をあてはめたコメントをもらい、それが非常に面白かったため、今回は「絵画で人物紹介」をやっていきます。

どんな内容か一部紹介すると。。。

ピエール=オーギュスト・ルノワール「イレーヌ・カーン・ダンヴェール嬢」

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保育園のお昼寝の時間におねしょをした日は、娘の態度がどこかしおらしいのですぐ分かる。

フランシスコ・デ・ゴヤ「我が子を食らうサトゥルヌス」

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我が家のぬいぐるみには、末っ子がこのように見えていると思う。

言語で聞くよりも、なんだか相手の家族に対して理解度が深まった気がします。

家族の紹介をしてみる。

こうなったら我が家の家族を絵画で紹介してみよう!

ということで、夫・息子・娘・姑がよく分かるような絵を必死で探しました。

レオナルド・ダ・ヴィンチ「洗礼者聖ヨハネ」

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まずは夫の紹介です。

休みの日に出かけないと体調が悪くなってしまう病の夫が、「今週は〇〇に行くから」と家族に計画を話しているとき。

本人は楽しそうに微笑んでいますが、周りから見るとちょっと距離を起きたくなるような感じがよく現れています。

この微笑みだけではない微妙なニュアンスを感じられると嬉しいです。

ジョヴァンニ・ベッリーニ「ピエタ」

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二枚目は息子の紹介です。

夫(キリスト)と話をする息子(聖母)に注意する娘(聖ヨハネ)。

実際にこんなに近いことはないのですが、彼の距離感の近さが現れている一枚。

普段の会話を入れるとこんな感じになります。

息子「父さん、ゲームの話なんだけど〇〇で〇〇が(略)。。。」
夫「そんなに近くなくても言いたいことは分かるから。。。」
娘「ちょっとお兄ちゃん近すぎ、パーソナルスペース守って!」

ペトルス・クリストゥス「若い女の肖像」

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三枚目は娘の紹介です。

夫から説教されている息子を見る娘。

娘はその後すっと気配を消してその場から消えます。

「冷たい目で見る」というだけでは表現できない空気感を醸し出しています。

ミケランジェロ・メリージ・ダ・カラヴァッジオ「ホロフェルネスの首を斬るユーディット」

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四枚目は姑の紹介です。

(女性の表情にフォーカスして)

息子(夫)が在宅ワークになることを聞いた時の姑。

「面倒だな」と一言でいうよりも、それ以外の感情も表現しているような気がします。

誰かを紹介するために絵画を鑑賞したことがなかったので、改めて家族の特徴を想像しながら名画を探しました。

かなり難しかったです。

ただ、個人的な絵画の嗜好を超えて、人物の表情や空気感などを見ていくのがとても新鮮でした。

まとめ

この方法だと人物の表情を読み解こうといういう意識がより強烈に生まれてくることを感じます。

純粋に絵画を楽しんでいない邪道な鑑賞方法かもしれませんが、新たな視点での鑑賞は非常に面白かったです。

絵画での人物紹介は、言語では表現できない空気まで説明できてしまうような気がしませんか。

「明るい」という言葉でも、自分がしっくり来る絵はきっと明るい以外の言語も隠れている気がします。

ぜひ、自分のご家族でもやってみてください。