様々な公案が書かれた本です。
このやり取りにどんな意図があるかというような解説はほとんどないので、ひたすら目の前に広がる世界に目を向けるしかありません。
2 禅宗で、参禅者に考える対象や手がかりにさせるために示す、祖師の言葉・行動。
鈴木大拙氏の本の中でも比較的読みやすいと聞いて手にとってみましたが、最初から最後までほぼよく分かりませんでした。
そんな中でも、なにか西洋思想にはない世界が広がっていることは感じられたので、ネットの解説を読んだりして、自分なりに足掻いてみました。
本当にぼんやりと感じ取ったのは、西洋思想に染まった私には、山は山でしかないとしか考えられないということです。
それは私が世界を分別しているからであって、分別ではないものを受け入れていないからのようです。
しかし禅では、山は山で、山ではないと言います。
禅では分別を絶対的な本当だとはしていません。
こんな風に禅について書いてはいますが、言語化することが分別していると考えると、言語になった途端に禅であって禅ではないのかもしれません。