福島から新米が届きました♪2020

ことしも妻のおばちゃんから福島県産の新米が送られてきました。

例によって30kgの袋でドーン!その重さに豊かさを感じます♪

立ち姿に自信がみなぎってますね

3年連続日本一!

まず最初にお知らせしておきますと、2020年2月に発表された令和元年産米食味ランキングで福島県産米は最高においしい評価である「特A」を4つの銘柄で獲得。

3年連続獲得数日本一となりました!

それでも売れない福島のお米

でも、そんなにおいしい福島のお米が「売れない」のは過去2年にもご紹介したとおり。

上のリンクでご紹介したように、福島県では毎年この30kg入りの袋にして1,000万袋以上も生産されるお米のすべてについて放射能を測定してきました。「1,000万袋ぜんぶ」です!それが「全量全袋検査」です。

「米1kgあたり100ベクレル」を超える放射能が測定されると、そのお米は出荷できなくなりますが、この基準を超える放射能が測定された袋は5年連続で「ゼロ」。ひとつもありませんでした。

なのに消費者には「売れない」。そのため福島のお米は震災前の出荷先としてはほぼなしに近かった業務用米として流通するようになります。ここ数年コンビニなどのおにぎりやお弁当のお米がとてもおいしいのは福島米のおかげかも知れません。

ようやくブランドが確立しつつあったのに…

業務用米としてようやく確固たるブランドイメージを確立しつつあった福島のお米。しかしここにもコロナが暗い影を落としてしまいます。

新型コロナウイルスの影響による外出自粛で外食産業が大不振。いくらテイクアウトや宅配などの中食需要が増えたと言っても、平常時の外食需要には遠く及ばないでしょう。福島のお米に、またもや大きな試練が降りかかってしまいました。

全量全袋検査から抽出検査へ

福島県ではこれまでに約8,160万件の検査を実施してきました。これまでに基準値超えだったものは

2012年産…71件
2013年産…28件
2014年産…2件
2015年産…0件
2016年産…0件
2017年産…0件
2018年産…0件
2019年産…0件

という結果。2015年産以降はずっと「ゼロ」なんです。ということで今年からは全量全袋検査に代わって「抽出検査」が実施されています。

そういえば昨年までのお米にはこのように

全量全袋検査実施済みであることと生産者識別のためのバーコードが記載されたシールが貼られていましたが、ことしの袋にはありません。

全量全袋検査ではなくなったからです。しつこいですけど「5年連続ゼロ」ですから。

なのに、お米に限らず福島県産の農林水産物は未だに福島第1原発事故後の価格低迷に苦しんでいます。

福島県産品を積極的に避けようとまではしなくても「なんとなく不安」ということで買い控える人々は大勢いるでしょう。

その不安を取り除く取り組みは時間をかけて丁寧に行われていくべきだと思いますが「今も苦しんでいる」生産者の方々を1日でも早く救う手立てはどこにあるのでしょうか。

河北新報には政府の復興期間の節目となる震災10年に向け、その意味を考える連載記事が綴られています。10年は単なる節目に過ぎず、復興は道半ばにさえ至っていないことがよくわかります。

ことしはバツグンに美味い!

さて!ことしの袋には全量全袋検査のシールもなければお米の銘柄も書いていなかったので、妻がお礼の電話の時、おばちゃんに「ことしはなんていうお米なの?」と聞いたところ「コシヒカリだ」との返答。

毎年とてもおいしいのですが、今年はちょっと「別格」な気がします。今年の降水量の多さと厳しすぎるまでの夏の猛暑がお米の生育には良かったんでしょうか、とにかくお米の一粒一粒がツヤツヤにコーティングされているようで粒感が最高。香り、食感、味ともに「俺の特々AAA」を進呈したいです。

娘も朝からおかわりしたりするので、もう10kg以上食べてしまったかも。おばちゃん、福島の美味しいお米を毎年ありがとう。

ひいきの魚屋さんのおススメと福島米のタッグはハンセン&ブロディ級の実力
コンビニのおにぎりをモリモリ食べながらコスモスを見に行ったら当日朝の霜で全滅していました(T_T)