うちのアスペ君 Part9 ~通級~

わが家の息子(10歳)はASD(自閉症スペクトラム)です。

今では使いませんがより分かりやすくということで、心理療法士の先生は「アスペルガー」という言葉で息子を表現されていました。

今回は息子が通う通級のお話です。

通級の時間割

息子が2年生から通っている通級も、今年で3年目になりました。

4年生になると6時間目が3日あるため、息子の負荷を減らそうと通級の先生と担任の先生とお話をして、現在は水曜日の6時間目に隣の学校まで通っています。

クラスのお友達も慣れたもので、私が迎えに行くと笑顔で息子を呼びに行ってくれます。

今回は下記流れで通級の授業が進みました。

1.お話タイム
2.彫刻刀
3.間違い探し
4.ボール遊び
5.お楽しみ

お話タイム

最初の息子の第一声は、「今日は持久走を頑張ったので勉強は30分ぐらいにしてください」でした・・・。

先生と相談してまずは学習内容を決めるところからスタートです。

そして、彫刻刀は次回やることになりました。

無理をしすぎて不安定にならないためにも、こうやって自分の気持ちを相手に伝えて状況を変えていくというのは大切なことだと思います。

状況によっては許されないこともありますが、まずは相手に伝えられるというの彼が生きてきていく中で必要なスキルだと感じました。

間違い探し

彫刻刀は次回持越しなので、次は間違い探しです。

2枚の絵を見て間違いを探します。

息子は先生のヒントをもらいつつ全問正解でした。

途中で椅子の背もたれに足をのせて落ち着かない様子だったため先生から「ちゃんと座ろうね」と注意される場面も・・・。

私はパーテーションで仕切られた場所から見学していましたが、先生に申し訳ない気持ちでいっぱいになりました。

ボール遊び、お楽しみ

ボール遊びでは先生とのキャッチボールです。

力任せにボールを投げる息子に「強いボールは先生怖くて取れないよ」「もう少し弱く投げてくれると取りやすいよ」と先生から声がかかります。

どうやったら相手が取りやすいかを考えながら、力加減をする練習でしょうか。

意地悪な息子はワザと強く投げている様にも見えましたが、楽しそうにキャッチボールをしていました。

そしてお楽しみの時間で私も参加することになりました。

先生2人と息子・私ペアでキャッチボール。

連続20回に挑戦しました。

ここではボールを繋げなければいけないので、息子も相手が取りやすいボールを投げる努力をしていました。

授業後に。。。

息子は授業中に落ち着かない様子で、座る姿勢もぐにゃぐにゃだったため、私は先生に「いつもこんな様子なのでしょうか」と質問しました。

すると先生は、「こういう時もありますね。ただ、学校で沢山頑張っていると言っている彼にとって、この場所がリラックスできるところであればいいと思っています。」とおっしゃっていました。

私は通級に対して出来ないことを出来るように練習する場所という認識でした。

しかし、みんなと同じことをするのに多くのエネルギーを使う息子にとって、無条件に受け入れてくれて安心できる場所なのだと感じました。

だからこそ、学校の行事があってどんなに大変な日でも、息子は絶対に通級は休まないのだと思います。

家だけでなく息子を受け入れてくれる場所が他にもあることに感謝です。