【DIY】 ビニールハウスを作ろう! Part5

ビニールハウス作りの第5弾です。

前回は1日がかりで木で実物大サイズの八角形を作成するところまで行いました。今後はこの八角形をベースにハウス作りを進めていきます。

レッツ、エンジョイDIY!

2日目~4日目

始めにハウス作りの工程を再確認です。

1.義父の作業場で木材から壁、屋根のパーツを作成
2.自宅の庭に基礎を作成
3.基礎の上に床を作成
4.壁、屋根パーツの組み立て
5.ビニールシートの貼り付け
6.その上にクリアポリカ(波板)の貼り付け
7.鉢などを置く棚の制作
8.ライトの取り付け
9.南国フルーツの鉢植えの設置

今回は、「1」を行っていきます!

まずは壁と屋根用の木材のカットからです。その前に、カットする箇所と梁の位置に目印をつけていきます。設計図は義父の頭の中のため、義父に長さを教えてもらい、1本だけ見本で目印のつけ方を教えてもらいました。

目印をつける際にはメジャーの他に、指矩(さしがね)という大工道具も使います(上の写真のL字型の定規)。指矩は、大工さんなら必ず持っているとても便利な道具で、木材の印付けで頻繁に使用します。

直角に線を引くときだけでなく、三角形の性質を利用し、2辺の長さを1対1にして45度、2対1にして60度や30度の角度を書くことができます。2辺の長さを調整することで、指矩1つで屋根の勾配まで書くことまでできます。さらに簡単に曲げることができるため、弧を書くこともできてしまいます。

木材に目印を付けるのに大変便利な指矩ですが、ちゃんとした物となると結構なお値段のようです。義父は普通の定規のように指矩を使いこなしていましたが、見た目によらずとても奥の深い道具で、DIY初心者の自分はうまく扱えず大苦戦してしまいました。

大工の血を受け継ぐ4歳の娘もお手伝い。

一通り目印を付けたら、今度は木材のカットです。

木材のカットは角度調整機能付きの丸ノコを使用しました。丸ノコは簡単に木材をカットできますが、使う際にはケガをしないように細心の注意が必要です。義父曰く、「みんな、木を切っている最中に別のことを考えて指を切ってしまう」とのこと。「ながら」使用は絶対ダメです。

木を切ることだけに集中しましょう。

壁と屋根の木のカットが終わったら、今度はインパクトドライバーでビス止めをしていきます。義父の場合、ビスを簡単に真っすぐ打ち込んでいましたが、私は空回りばかりで、なかなか思うように打ち込むことができませんでした(妻の方が上手に打ち込んでいました)。

義父から最初にドリルドライバーで木に穴を開けておいてから、ビスを打ち込むようにアドバイスをもらい、自分も遅れながらも作業を進めることができ、何とか壁パーツが出来上がりました。

※インパクトドライバー・・・回転+打撃を与えながらビスを締めることができる
※ドリルドライバー・・・ビスを締めるだけでなく、木に穴を開ける目的でも使われる

上記写真は、正八角形の温室の1辺の壁になります。これを8つ作って繋ぎ合わせることで壁が出来上がります。

続いて屋根のパーツ制作です。

屋根のパーツの形は三角形。義父が簡単に加工できるように、板の上に型を作成してくれました。ちなみに上の写真の右下にあるのは、タッカーという大工道具。板と板を大きなホッチキスの針のような物で「バチンッ!」とくっつける時に使います。

こちらのパーツは妻と2人がかりで作りましたが、形が三角形(斜め)になっているため、ビスを打ち込む際に微妙に目印からズレてしまいました。妻も私もズレたことにまったく気が付きませんでしたが、義父は一目見るや、ちょっと木が沿ってると言い、玄翁(げんのう=金槌のこと。)で叩いて微調整をしてくれました。

ほんの少しのズレでも、組み立て時にうまく入らなくなってしまうようです。自分の場合、「少しぐらいいいや」とそのまま作業を進めてしまいそうですが、その辺がプロと素人の違いだと思いました。

屋根パーツが1つできました。これをまた8つ作りました。

自分たちが屋根パーツを作っている間に、義父が謎のパーツを作っていました。
これ、何だと思いますか?(後日、壁と屋根パーツを組み立てる時に紹介します。)

そんなわけで、途中何度も雨に降られながらも、何とか3日がかりで壁と屋根のパーツが完成しました。だんだんと形が出来てきて、ほんの少しだけ完成形が見えてきました。良いペースです。

徐々に道具も扱えるようになってきて、だんだん「モノづくりの楽しさとはこういうことか!」とDIYの魅力を実感できるようになってきました。

次回からは自宅での作業になります!

それでは、レッツ・エンジョイDIY!

おまけ(大工用語の紹介)

今回のDIYでよく使う大工用語です。
みなさん、どんな意味か分かりますか?

・木っ端(コッパ)
・尺
・分
・寸
・面(ツラ)
・暴れる
・揉む
・墨付け

次回からのレポートで、これらの大工用語についても紹介していきます!

義父の作業場で番犬をするリュウくん!もともと捨て犬で警戒心が強く、結局最後まで懐いてくれませんでした(泣)

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