自閉っ子のひなまつり

なんて言うタイトルをつけてはみたものの、特別なことはありません。ひな人形を飾るだけです。

わが家では毎年立春にひな人形を飾ります。「ひな人形は一代限り。引き継ぐものではない」とも言うそうですが、わが家では単純に「かわいくて好き」という理由で、わたしの姉の初節句に買った古いものをいまでも使っています。なのでもうウン十年ものです。

もともと入っていたガラスケースは割れてなくなったようです。そこで、憧れの七段飾りをホームセンターの職人さんに頼んで作ってもらいました。ママが気合を入れて作った設計図を見せたところ、おじさんがプロの気合を入れて良いものを作ってくれました。

ママが関西人なので、向かって左にお雛様を飾る関西方式。道具もいくつかなくなっているようで、空いた段には日本酒用のお猪口を飾っています(;^ω^)。

毎年恒例

そういえば娘がまだ小さくて、よく泣いて食も細かったころは「ひなあられ」ばかり食べていた時期がありました。ほんのある一時期に限っては「ひなあられで命をつないでいた」といってもあまり大げさではないほど。

それがいつの間にか大きくなってひな人形に手が届くようになると、毎年決まって同じいたずらをします。こんな感じです。

アシンメトリーにアレンジ。

このように、もともとはお猪口の間に立ててあった高坏(たかつき)を動かすのです。他のものはまずさわりません。

カメラが犯行の瞬間をとらえました。

自閉っ子に多く見られる「こだわり」のようなものがほとんどないウチの娘ですが、この高坏は必ずいたずらします。毎日、何度もです。

ことしも定点観測的にその犯行現場を記録していますので、ダイジェスト版をご覧ください。

娘なりのバランス。
微調整。
わたしがお猪口を最下段に移動しました。娘は高坏を右寄せ。
次の構想を練る娘。
また微調整。
「犬神家の一族」の佐清(すけきよ)インスパイア。
真ん中の男性が横向いてる。いま気がつきました。
アイデアに乏しい日もある。

間違えた

とまあこんな日を繰り返しているうちにFacebookが勝手に振り返ってくれた1年前の投稿を見たところ「高坏の場所を間違えていました」と自分で書いてました。

そうだった、高坏は三人官女の間に置くんでした。さっそく修正します。

するとこの日を境に娘はすっかり高坏に興味を示さなくなってしまったのです。

実は娘が高坏のひとつを床に落としてしまい、折れた足はテープで補修中。大事にしているものですから高坏にさわろうとしなくなったのはいいのですが、なんか物足りないというか…つまらないんですよね…はっ、娘の術中にハマっている(^_^;)