小学校3年生でアスペルガー症候群と診断され、学校生活に馴染めず、中学校で不登校となった著者が15歳でコーヒー屋さんを開業するまでの様子が綴られた書籍です。
発達障害の特性もあり、校則やルールを文字通りに捉えすぎたり、自分ができないのは自分の努力が足りないからだと思いこんだり、著者は不器用すぎるほど真面目な性格で、中学校でどんどん自分の居場所を見失っていきます。
そんな中ご両親の、「もう学校に行かなくていいよ」という言葉もあり、そこから自宅でご両親とともに、著者の自分探しが始まります。現在では、幼少期から持っていた、こだわりがあることに対する集中力、鋭い嗅覚・味覚を活かして、コーヒー豆の焙煎士として社会で活躍されているようです。
こちらの書籍では、ご両親の「できないことよりも、できることに目を向ける」という考え方が、著者の人生を大きく変えたのだと思います。学校生活に馴染めず苦しんでいる方や、そのご両親に読んでいただきたい書籍です。