西日本豪雨災害の爪痕 広島県福山市駅家町 ~ちゃっこいメッセージ~

西日本豪雨(平成30年7月豪雨)により、被災されたみなさまに心よりお見舞い申し上げます。また犠牲になられた方々とご遺族の皆様に、深くお悔やみを申し上げます。

死者は8月21日時点で221名。何が起きたのかこの目で見て心を使って「命の大切さ」を感じようと思い被災地に行きました。

61名もの死者を出した岡山県から広島県の東端に位置する福山市に移動します。
広島県は108名もの尊い命が犠牲となりました。

命の意味を考える 3歳女児が亡くなったこの場所で

広島県の死者は108名。犠牲者の中の一人に3歳の女の子も含まれています。

7月7日の夕方、お母様と1歳の妹と自宅にいましたが、近所のため池が決壊し3人とも流されてしまいました。

お母様と妹さんはご近所の方に救助されたそうですが、3歳のお姉ちゃんだけが見つからず、翌日自宅近くのため池で発見されました。

小さな命が犠牲になった場所に向かいます。

遠くに、ニュースで報道されていた民家が見えてきました。

車を止めて現場に向かいます。まさか、この静かな場所に自然の猛威が襲い、小さな命を奪っていくなんて。。誰も想像はできなかったはずです。

徒歩で近づいて行くうちに、山が一部崩れているのがわかりました。

民家に近づきました。ここで手を合わせます。

突然の濁流に飲み込まれ、ママと離れてしまった3歳の女の子を思います。

私にも娘がいます。母親です。どんなに苦しかっただろう、どんなに怖かっただろうと。。守ってあげたかった、、、色々な思いがこみ上げます。涙が止まりません。。

民家右隣の山肌は向き出ています。地球が怒っているように私には見えます。

ここに立ち、思いを巡らせた場所です。周囲にはため池らし池が点在しています。

のどかなはずの田んぼには、ここで災害があったことを示す被災物がところどころ、放置されています。

被災物もただ、流され、ここにいます。

どこから流れてきたのか、被災物の中には洋式の便器もありました(写真左中央)。水の力の恐ろしさを想像します。

被災ゴミ置き場もありました。

ブロックから出る水色の鉄の棒が不自然に曲がっています。ここでも水の威力を感じます。

ため池へ向かいます。

この池がため池なのかただの池なのか、女の子が見つかった場所なのか私にはわかりませんでした。

ただ、この場所も被害に遭っただろうことは分かります。目をつぶり思いを、今ここに向けます。

女性の靴が片方だけここに・・・

ため池決壊の恐ろしさ

広島県にため池は19,000ヶ所、そのうち下流に住宅や公共施設がある点検が必要なため池は7割だそうです。

台風は次々にやってきます。早急な点検、避難の準備が必要です。

決壊相次ぎ死者も ため池の緊急点検始まる 広島(18/07/23)

全国にも200,000箇所ため池があり、そちらの緊急点検が進められています。

みなさま、ご自宅周辺にため池や決壊の危険性のある川はありませんか。お出かけ先に危険はありませんか。

豪雨災害はもはや他人事ではないはずです。

全国の「ため池」緊急点検へ 豪雨で“決壊”受け(18/07/20)