西日本豪雨災害の爪痕 岡山県真備町 ~ちゃっこいメッセージ~

西日本豪雨(平成30年7月豪雨)により、被災されたみなさまに心よりお見舞い申し上げます。また犠牲になられた方々とご遺族の皆様に、深くお悔やみを申し上げます。

死者は7月末時点で220名。何が起きたのかこの目で見て心を使って「命の大切さ」を感じようと思い被災地に行きました。

最大の被害、岡山県真備町

真備町に入り車を走らせていると、突然浸水した住宅や商店が見られました。
どのお宅も二階まで水に浸かっています。

西日本豪雨 水没の町 岡山県倉敷市真備町

決壊した小田川

小田川が氾濫する前は穏やかで、焼杉で建てられた民家が建ち並んでいました。
下記写真から左側奥に蔵のような建物が確認できます。小田川が決壊する前のいつもの岡山県真備町箭田。

被災前の小田川支流付近

小田川支流は土手が崩壊しました。右手に広がる民家や蔵はどうなってしまったのでしょうか。

土手は崩壊して土嚢で埋められている

どの家も浸水し、破壊された民家もありました。悔しさのような気持ちがこみ上げます。

私が撮影したのは、被災後約1ヶ月後です。それでも、これが現状です。被災前の写真で見えた蔵は傾いて今にも倒れそう。

自然の猛威が何気ない日常を奪い、ここで亡くなった方もおられるでしょう。そして、マイホームを突然失ってしまった方々は今どうされているのでしょうか。思い出のマイホーム。自分の居場所。安らげる場所。あらためて当たり前の幸せに感謝するとともに、被災者の立場に立って考えたい。復旧とはほぼ遠い被災地です。

赤い点が私が撮影した場所

あろうはずのない田んぼのど真ん中に車が流されています。車体は潰れ泥まみれです。

田んぼは水が枯れ泥がひび割れ、流された被災物で長い長い壁ができています。

被災物の壁

気に引っかかり流れついた被災物でしょうか。一般家庭で使われる家具や家電が泥まみれのまま放置されています。

流された被災物
和箪笥が泣いているように私には見えます。

泥まみれになって捨てられるスーツケースたち。本来なら持ち主と一緒に様々なエリアに向かい、お荷物を運ぶ役割でした。持ち主にとってスーツケースはたくさんの楽しい思い出がつまっている大切なものだと思います。

人は助け合うことができる

この岡山県真備町箭田で20人もの人命救助をされた一般男性がいました。私はこのニュースを見て感動し、ここに来ることに決めました。

失った命もある、自分の命をかけてでも助け合い助かった命もある。

人は助け合える生き物だと思う。人間であるから心があるからこそできる行動だと私は信じている。

次なる豪雨被災地へ

岡山県から次は福山県の被災地に向かおうと思う。

移動中の山々は何か所も土砂崩れが起きブルーシートで覆われています。土砂の先に集落がなかったのかが心配です。さらなる被害起きないよう、豪雨が来ないことを祈ります。