『ほめる』よりも大切なこと
以前読んだ本を読み返してみました。
忘れていることが多かったので、改めてなるほどなぁと思うことがありました。
特に印象的だったのが、子どもの考える力は、ほめれば伸びるわけではないという意見です。
著書がそう考える理由の一つとして、「すごいね」とほめてばかりでは、子どもは大人にほめられることが正解だと思うようになり、「ほめてもらえそうな考え」を言うようになるのではないかとおっしゃっています。
ほめるだけではいけない理由として、大いに納得してしまいました。
ではどうすればいいのかというと、受け止めてから問いかけるそうです。
例えば倫理的に受け入れられないような考えの場合は、「そう思うのかぁ」とまずは受け止めることがポイントのようです。
確かに「そんな風に考えてはいけない」などと説教でもしようものなら、二度と子どもは本心を語らなくなりそうです。
受け止めて「なんで?」と質問をして、考えを深める経験を積むことで、考える力が身についていくということでした。
この本を読むと、日常生活で子どもと沢山話すことで、考える力を養うことができるということが分かります。
ちょっとした言葉のかけ方の工夫で、子どもが考える機会を作ることができるので、子育て中の親御さんに読んでほしい一冊です。