「餅まき」の文化

友人が建前でお餅まきをするということで、子供たちを連れてお餅拾いに行ってきました!

自分たちが子供のころは建前と言うと家族総出でしょっちゅう出かけた餅まき。どこからともなく情報が入り、ご近所さんを誘って出かけたりと何かと人とのつながりも作ってくれた餅まき。

今ではなかなか建前で餅まきをするお宅も少なくなっています。我が家も他所から移ってきて知り合いがいなかったためお餅まきをやりませんでした。

なぜ建前でお餅をまくのか

なぜ建前でお餅をまくのか自分なりに調べてみました。

昔は誰でも家を建てられるわけではありませんでした。家を建てるということは富があるということ。家を建てられない人の嫉妬による厄災を受けないため、富(食糧の餅や小銭)を分配して厄祓いするためだったようです。拾った人が厄を持っていってくれると考えられていたようです。

ちなみに建前で拾ったお餅は焼いて食べてはいけないそうです。焼く=火事を連想させるためです。

建前ではお餅や小銭のほかにお菓子もまかれます。子供たちはお餅よりもお菓子拾いに夢中になっていました。

餅まきに行って感じたこと

子供たちも周りの人たちも、とても楽しそうに餅まきに参加していました。

子供たちに落ちてきたお菓子を譲る人もいました。妻はかごから落ちたお餅を拾ってあげ年配の男性と仲良くなっていました。

餅まきというイベントを通してたくさんの人が喜んでくれ、横のつながりができ、その地域に受け入れられる。今は面倒くさがってやらないお宅も多いですが、インターネットなどのつながりが加速するなかで、こういうリアルなつながりこそが平和につながるのではと思いました。

隣の人を大切にすること・・・

目の前の人を大事にすること・・・

震災や災害の時だけでなく、隣近所とつながること・・・

いざという時だけでなく普段から助け合うこと・・・

平和はこういう小さなところから作られるように思います。

もう私の家は建前をすることはできませんが、違うことで地域の人とのつながりを自分なりに作っていってみようと思います。