防災ワークショップ「新聞紙でカレー皿をつくる」

1月17日、阪神淡路大震災から23年となった日、神戸と大船渡をつなぐイベント「Action7~神戸から東北へ~」で教えてもらった新聞紙の食器のつくり方。

講師の新沼先生が声を大にして言っていたのは、「5回折るだけ」。

「折り方そのものを覚えるのでなく、5回折ればお皿ができるということだけを覚えておいてください。折り方を暗記したって、災害時にはパニックになって忘れてしまいがち。5回折ればできるんだということを忘れずにいれば、現場で試行錯誤していくうちに、きっとお皿をつくることができます」

津波の後、何の役にも立たなかったという経験から(謙遜に違いないです)、防災士の資格を取得したという新沼先生の含蓄ある言葉だった。

つくってみよう

【1折り】新聞紙1ページを縦半分にしっかり折る。横にも半分に折る(こちらは折り返しの印をつけるだけなので折り数には含めず。折り目がついたら戻しておく)。

【2折り】折った新聞紙の輪の部分を下にして、表側だけを下に半分に折り返す。(写真左上)

【3・4折り】新聞紙を引っくり返して、両側から観音開きになるように、センターの印に合わせて折る。(写真上の中と右)

【5折り】上に飛び出した部分を手前に折り返す。(写真下の左)

折り方はこれでおしまい。袋状になったところを開いて安定させればカレー皿の完成。

ポイント

新聞紙は見開きを使った方が丈夫にできる。

広告のチラシ紙よりも新聞紙の方が丈夫な上、保温性も高い。

自分としてはポイントは2折りした後に引っくり返すところだと思う。(復習しようとしたときに、引っくり返すのを忘れて何度かやり直した)

折り方自体は、新聞紙ではなくても、コピー用紙でも何でも学べるので、ぜひ試してみてください。大切なのは、「自分で考えながらつくること」というのが新沼先生の教えです。