ゴールデンウィーク中の夕方のニュースで、焼津の防災学習室“しえ~る”を知り、「行ってみたい!」の衝動が抑えきれず、思い立ったら吉日精神、行きあ旅ばっ旅の性分で気の向くまま、焼津に行ってきました。
こちらの防災学習室では大きく分けて8つのコーナーに別れています。
・地震体験
・風水害体験
・学習テーブル
・防災情報パネル
・なるほど防災シアター
・防災グッズの展示
・ミニ消防車
・消防士の活動やドローンの紹介
ぐらぐらっ地震体験
過去の地震を体験できます。私と子どもたちが体験したのは、阪神・淡路大震災、熊本地震、東日本大震災、新潟中越地震の4つです。 体験した感想は、地震と地震の違いについて冷静に判断できるような状況ではなく、とにかくどの地震も立っていられれない揺れと恐怖でした。
地震体験マシーンを”常設”しているのは県内では焼津市だけだそうです。今年3月にリニュアルした“しえ~る”ですが、こちらの地震体験マシーンは莫大なコストのウエイトをしめているとのこと。 地震体験をしたあとに、なぜかドローンで撮影した焼津市の町並みの映像を見ます。なぜ?と疑問に思いつつ、焼津市のPR(広告)がセットの地震体験のようです
<阪神・淡路大震災>
1995年1月17日5時46分に発生
死者 6,402人(直接死・関連死) ※兵庫県HP
https://web.pref.hyogo.lg.jp/kk42/pa20_000000016.html
60%が家屋倒壊の圧迫死で10%が室内家具の転倒による圧死
立っていられれない揺れ
<新潟中越地震>
2004年10月23日17時56分に発生
死者68名 ※新潟県中越大震災による被害情報
http://www.pref.niigata.lg.jp/HTML_Article/174saisyuhou.pdf
山崩れや土砂崩れの被害が大きい地震
犠牲者は他の地震に比べて小さいが、新潟中越地震が1番強い揺れと地震の強さを感じた
<東日本大震災>
2011年3月11日14時46分に発生
直接死15,893人、行方不明者2,556人 合計18,449人 ※警察庁緊急災害警備本部
http://www.npa.go.jp/archive/keibi/biki/higaijokyo.pdf
津波による甚大な被害
とにかく長い揺れ、こんな恐ろしい地震を体験したあとに、追い打ちのように津波に遭うことになるなんて。。
<熊本地震>
2016年4月14日21時26分の発生
死者数 64名 ※内閣府防災担当
http://www.bousai.go.jp/updates/h280414jishin/h28kumamoto/pdf/h280729sanko01.pdf
古い家屋の倒壊、震災発生の二日後に起きた4月16日の地震が本震とされている
立っていられれない揺れ
3D風水害体験
3Dメガネをかけて異常気象を体験します。物が飛んできたり突風が吹いたりを体験し、異常気象への注意を促しています。
なるほど防災シアター
私たちが視聴したのは
・くまモン特別講座 くまでもわかる?!「地震の備え」4分
・東日本の教訓を未来へ 10分
くまモン特別講座は防災知識をくまモンがシェアしてくれます。小さなお子様にも分かりやすい内容です。
「東日本の教訓を未来へ」は国が作っており、学校の防災教育でも使われている映像だそうです。津波の映像もありますので小さなお子様や津波の映像が苦手な方はご注意ください。
ロープワーク体験コーナー
避難にも救助にも使えて、生活ではダンボールを結ぶ時に重宝するロープの結び方が学べます。消防士さんが丁寧に子どもたちにロープワークを伝授してくれました。
ミニ消防車ミニ消防士体験
1番盛り上がったのがこちらの消防車、サイレンを鳴らしたり、「緊急車両通ります」のマイクパフォーマンスで大賑わい、防火服を来て大はしゃぎ、あなた達、本当に新6年生??
いざという時の備え、防災グッズの展示も充実しています。
簡易トイレエマ、安価に買えるトイレの備えです。
しえ~るの特徴
・消防署と防災センターが併設している
・防災学習をしながら実際の緊急車両出動を見学することも可能
・事前予約があれば、消防隊員が実際に訓練で使っている環境で「煙体験」ができる(室内のレイアウトを自在に変更できる)
・煙体験とセットで消防署の見学可能
・大型バスなどを駐車できるスペースがある
・団体可能なため、学校の防災教育や企業の防災教育として利用できる
「しえ~る」は「~をすることができる」という意味の焼津弁だそうです。迎えてくれたのは笑顔いっぱいの焼津消防署の職員のみなさま。
防災に力を入れている市だけあって、自信を持って学習室施設をご案内いただきました。