田老の町の新しい中核施設として期待を集めて、昨年(2016年)7月31日にオープンした道の駅たろう。なかなか行く機会がなかったのだが、9カ月目にしてようやく訪ねてみると。
キット、サクラサク野球場に隣接して建設されたはずなのだが、道の駅らしき施設が見当たらない。前回訪れた時からすると、たしかに球場はできているし、球場の隣のレーダードームみたいな形の産直も営業している。残念ながら休業時間だったが善助屋食堂もある。コンビニもある。だけど道の駅としてまとまった施設はない。
それもそのはず。昨年7月の新聞記事を見直してみると、7月31日のオープンは仮オープン。道の駅の空き地にには「完成予想図」が掲げられていた。
まだまだこれからというのが実情だった。仮オープンであれなんであれ、オープンと聞くと復興に向けて大きく前進したように感じてしまいがちだが…これもまた被災地の現実というべきか。
10kmほど足を伸ばして、かつて善助屋食堂があった仮設商店街たろちゃんハウスにも行ってみた。プレハブ3棟に23のテナントが入っていたたろちゃんハウスは、17店舗が移転済み。
多くの店が仮設から移転したということは、新たな中核施設である道の駅の完成もそう遠くないと思いたいのだが。また出直して、詳しく話を聞いてみたい。