夏祭りの季節です。東北各地で祭りの準備が進められています。
3大祭り、4大祭りと言われるお祭りには何万人もの観光客も訪れて、東北が一年で一番賑わう季節です。
たとえ、たくさんの観光客が訪れることはなくても、それぞれの地域に伝えられてきたお祭りには、都会に暮らす東北人たちがふるさとに帰省してきます。町のあちこちで「おかえり」「久しぶり、元気だった?」といった挨拶が交わされる「特別の季節」です。
「東北の風の道」3号は、この土日にも進められる夏の祭りの準備と、その背景にあることをお伝えするため、予定を変更して7月31日(日曜日)に発行します。
陸前高田の「うごく七夕」「けんか七夕」にかける地元の人たちの熱い思い。南三陸・長須賀つながりビーチの海開き、田の浦漁港の「海の運動会」や盛岡のさんさ踊りなどのお祭り情報、さらには「おかえりポスト」や雄勝の仮設商店街の八百屋さんの話など盛りだくさんでお伝えする予定です。
発行まで、しばしお待ち下さいますようお願いいたします。
東北の風、あるいは北東の風と書いて「ならい」と訓むそうだ。冬の冷たい強風を意味する古語なのだという。陸前高田を流れる気仙川の河原に立つこの1本のケヤキの木は、津波という厳しいならいに堪え、傷つきながらも命をつないでいる。仲間の死をも乗り越えて。この木の雄々しさ、しなやかな強さにちなみたい。