昨年のドラフトは高校生豊作の年と言われました。今やプロ野球界1強と言っても過言ではない圧倒的な強さを誇る福岡ソフトバンクホークスは、このドラフトで高校生No.1右腕の高橋純平を1位で指名、6位まですべて高校生を指名しました。そして楽天ゴールデンイーグルスは甲子園を沸かせた関東一高のオコエ瑠偉をドラフト1位で指名。夏の甲子園準優勝校、仙台育英の平沢大河はロッテから1位で指名を受け入団。そして夏の甲子園を圧倒的な強さで制した東海大相模のエース、小笠原慎之介は中日ドラゴンズからドラフト1位指名を受けました。
プロ初登板初先発は強敵ソフトバンク
この日から始まったプロ野球交流戦。なんと中日ドラゴンズの先発ピッチャーは高卒ルーキー、夏の甲子園優勝投手の小笠原慎之介でした。
まさか大事な交流戦の初戦で高卒ルーキーを先発で使うとは驚きでした。谷繁監督の期待度が伺えます。今のソフトバンク打線を簡単に抑えられないことは谷繁監督もわかっているでしょう。打たれて当たり前、抑えることができれば大きな自信になる、そんなふうに考えていたかもしれません。
小笠原はウエスタンリーグ(2軍戦)では6試合に登板して0勝2敗、防御率5.47と決して褒められた成績ではありませんでしたが、谷繁監督は将来ドラゴンズを背負っていくであろう高卒新人の小笠原にデビューにふさわしい大きな舞台を用意しました。
勝ち投手の権利の5回
1回は球界No.1とも言われる柳田を空振り三振に抑えるなど、上々のすべりだし。続く2回もフォアボールを1つ出しましたが後続をきっちり抑えました。3回は先頭打者をフォアボールで歩かせてしまいました。ノムさんこと野村克也さんが言うにはこの先頭打者にフォアボールを出すと8割得点に結びつくと以前に言っています。8割という数字が本当かどうかは置いといて、それくらい得点に結びつくから絶対に先頭打者にフォアボールを与えてはいけないということなんでしょう。犠打でランナーを得点圏に進めたソフトバンクは今宮のタイムリーで小笠原から得点を奪いました。次のバッター柳田にフォアボールを出すも何とか1点に抑えます。4回は3人で仕留めました。
そして5回。この回を抑えれば勝ち投手の権利がもらえます。少し意識してしまったのでしょうか。先頭打者の吉村を歩かせると3者連続フォアボールでノーアウト満塁のピンチを自ら作ってしまいます。
しかし、このピンチに前の打席でタイムリーヒットを打たれている今宮をサードゴロ併殺に打ち取り絶体絶命のこの回、無失点に抑えました。小笠原のいいところはマウンド度胸だとわたしは思っています。ピンチに臆することなく、しっかり腕が振れていました。
5回を1安打1失点4奪三振7四球
強力ソフトバンク打線相手に5回を投げて打たれたヒットはわずか1本、1失点に抑えました。奪った4つの三振はすべて空振り三振。まちがいなく合格と言っていいでしょう。4番手の福谷が8回に登板して2アウトから6連打を喰らい逆転されてしまいました。ここは高卒ルーキーが頑張って投げたのですから、しっかり抑えて勝ち星をプレゼントしなくてはいけませんね。チームとしては高卒ルーキーの初登板初勝利となると、あの近藤真一(初登板でジャイアンツ相手にノーヒットノーラン)以来の快挙でしたが、残念ながら初登板初勝利はなりませんでした。
打たれた福谷ばかり責めてはいけません。小笠原も7四球は大きな反省材料です。試合後、小笠原は「粘れたところもあったが反省もあった。今後は課題をなくしていけるようにしたい」と言っていました。次の登板も楽しみです。
ちなみにこの日、東北楽天ゴールデンイーグルスのオコエ瑠偉がプロ初ヒットを打ちました。こちらも注目ですね。
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『人気のセ、実力のパ』は遠い昔。今や人気も実力もパ・リーグ!?
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